てっぱんアプリ!
データ通信量節約の強力な味方「Opera Max」が現れた!
(2014/11/28 06:00)
スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!
アプリ名: Opera Max - Data manager
開発者: Opera Software ASA
価格: 無料
対応OS: Android 4.0 以上
カテゴリ: ツール
大手キャリアのデータ通信プランは電話かけ放題プランの登場によって割高になり、続々と登場している“格安SIM”のサービスは一部で通信容量の上限がアップしていたりするものの、やはりガンガン使えるほどではない。上限に到達しないようにするには、日々の通信をいかに節約できるかにかかっているわけだが、新たに登場したデータ通信圧縮ツール「Opera Max」は、その強い味方になってくれそうだ。
全く意識することなくデータ通信量が削減
「Opera Max」は、他のアプリの通信を“圧縮”することで、通信するデータ自体を削減してくれるツール。ZIPのような形式のファイルに圧縮するのではなく、通信中のデータそのものを小さくするものだ。以前から海外ではβ版がリリースされていたが、最近になって正式版となり、日本でも使えるようになった。
仕組みをもう少し細かく説明すると、スマートフォンで他のアプリが通信しようとした際に、その通信先から取得するデータをいったんOpera Max専用のサーバーに経由させ、そこで圧縮処理を行った後にユーザーのスマートフォンアプリへと転送する、というもの。
アプリとしても、ユーザーとしても、そういった“裏側”の処理は一切意識することなく、いつも通りの使い方で、知らず知らずのうちにデータ通信を節約できるようになるのがミソだ。
グラフィカルな節約量表示の演出がニクい
アプリごとのデータ通信量とともに、そのうちどれくらいOpera Maxによって節約できたのか、トータルの数値と推移がタイムラインに沿ってグラフィカルに表現されるのも面白いところ。1日ごと、1カ月間ごとの節約状況もチェックでき、効果を実感しやすい。
なお、データ通信の圧縮が行われるのは、3G/LTEなどのモバイルネットワークで通信が行われている時のみ。Wi-Fi接続時はデータ圧縮は無効になる。さらに確実にデータ通信量を減らすため、アプリごとにモバイルネットワーク接続時は通信しないよう設定することもできるようになっている。
画像の劣化は設定で調整を。プライバシーにも要注意?
データを可能な限り節約したいユーザーなら、ぜひとも使いたいツールではあるものの、気を付けたいところがいくつかある。まず1つ目は、静止画像や動画の画質が劣化することがある点。設定で圧縮率を高・中・低・オフの4段階から選択できるようになっているので、Webブラウジング中などに画質の劣化が激しいと感じたら調整すると良いだろう。
もう1つは、プライバシーやデータ保護に関するリスク。運営するOperaによると、圧縮処理を行うサーバー側で閲覧データや個人データを収集することはなく、それらのデータにアクセスすることもないとしており、さらにVPN接続によってセキュアな通信を実現しているとのこと。とはいえ、使用しているアプリの全データをいったん未知のサーバーに送信していることには違いないわけだから、なんとなく不安を感じるユーザーも少なくないだろう。
データ通信を可能な限り減らすには大変有用なツールだが、どうしても不安があるなら、重要なデータをやりとりするアプリについては個別に“モバイルネットワーク接続時に通信しない”設定を行う手もある。Opera Max全体の機能をオン・オフするのも簡単なので、シチュエーションに合わせて切り替えるのも良さそうだ。