てっぱんアプリ!

複数の名刺を一気にデジタル化。本来の仕事に集中できる「Wantedly People」

 スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!

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アプリ名: Wantedly People
開発者: Wantedly, Inc.
価格: 無料
対応OS: iOS 9.0 以降、Android 4.2 以上
カテゴリ: 仕事
ダウンロード: iOS Android

 会社員としてスムーズに仕事をしていくうえで、名刺の管理はもはや必須の作業だ。ところが、紙の名刺のまま管理するのは言うに及ばず、スマートフォンアプリでデジタル化しようと思ったら、意外に時間がかかるもの。これでは本来の業務に差し障る……なんていう人は、「Wantedly People」を試してみてほしい。

名刺管理の“時短”を実現する「Wantedly People」

データ入力は全自動、散らばった名刺も一括取り込み

 「Wantedly People」は、名刺を手軽にデジタル化して管理できる名刺管理アプリ。最大の特長は、複数枚の名刺を一気に取り込めるのに加え、名刺の内容をアプリが自動スキャンして即座にデータ登録が完了すること。

 名刺管理アプリは他にもいくつか存在するが、1枚ずつ写真撮影して登録する手順になっているものが多い。一部の名刺管理アプリでは読み取った名刺画像をいったんサーバーにアップロードし、その内容をサービス運営側の専属スタッフが目で見て手動でデータ入力する、というものもある。

 手動でデータ入力するサービスは、データ化された情報の精度が高い点がメリット。ただし、1枚ずつ写真撮影して読み込ませる手間も含め、データとして登録されるまでにはどうしても時間がかかってしまう。また、無料のサービスでは名刺の一部の情報のみがデータ化され、欲しい情報がデータ化されないこともあるだろう。少しの手間と時間(とお金)はかかっても、常に正しい情報で管理したいという人には向いているサービスと言える。

 しかし、日々忙しく働いている人にとっては、名刺管理が重要な作業とはいえ、できるだけ本来の業務に差し支えないようにしたいところ。Wantedly Peopleなら、最大で10枚の名刺を一度に取り込むことができ、名刺の内容を自動でデータ化するので、名刺交換する機会の多い人でも、最小限の手間で素早く整理できるはずだ。

単純に1枚の名刺を取り込んだところ
ほとんどの情報を正しく認識した。ホームページURLはデータ項目として用意されていないようだ

欲張らずに数枚ずつ、しっかりピントを合わせて取り込みたい

 Wantedly Peopleでは、取り込み時は名刺が傾いていても、逆さまでも、アプリが自動で判断して正しい向きと形に補正し、色調も自動補正されて見やすい画像に変換される。ただ、精度高くデータ化されるようにするには注意しておきたいところもある。

 例えば複数枚の同時取り込み時には、斜めから撮影すると全ての名刺にピントが合わない場合があるため、できるだけ真上から撮影した方が良い。同時に取り込む枚数が多いほど全体にピントが合いにくくなり、1枚当たりの画像解像度も低下するため、きれいに取り込めない可能性が高まる。その時は枚数を小分けにすると良さそうだ。

 とにかく手間を省きたい“スピード重視”の人はWantedly Peopleがおすすめ。名刺管理にかける時間をできるだけ減らすことで、本来の仕事に割く時間を増やすことにつながり、業務効率の改善を図ることができるだろう(もちろん、完全に正確な情報で整理するためには、かえって手間がかかる場合もあるが)。

一度に最大10枚取り込める。あまり多すぎるとピントや解像度の点で精度が甘くなるので要注意
外国企業の人の名刺は名前がフリガナとして登録されるため、一覧には名前が出ないようだ
データ一覧は現在のところ名前と日付でソート可能。会社名などでのソート機能も期待したい
一覧からすぐにメールや電話で連絡を取ることができる