スタパ齋藤の「スタパブログ」

 ことあるごとに「ネオジム磁石で解決できないか」てなコトを考えているワタクシ。ネオジム磁石は、永久磁石のうちでは最も強力とされる磁石ですな。危険なほど強力なあの吸着力で、身近のイロイロな困り事をもっと解決していけるのでは? とか考えているわけです。

 最近わりと頻繁に考えている「ネオジム磁石利用法」は、金属小物の保持や紛失防止です。釣り針やルアーの一時的な保持とか、小型工具類の保持などですな。実際にタックルボックス(釣り具入れ)には接着剤でネオジム磁石を固定し、そこにツール類やルアー、釣り針などを吸着させて使っています。

 いつも困るのは、ネオジム磁石の固定ですな。磁石が着く金属になら吸着するので問題ないんですが、樹脂や布に対してどうやってネオジム磁石を固定するかでアレコレ悩みます。

 が、今さらながらに良い方法……というよりアタリマエの方法を見つけました。ネオジム磁石を2枚使い、固定対象を表と裏から挟むという方法。「そりゃそうだ」てな方法ですが、これまで試していませんでした。

 早速トライ。服やバッグに2枚一組でネオジム磁石を固定。薄い部分を表と裏からネオジム磁石で挟むようにすると、磁力でその箇所に固定されます。そこに、例えば小さなペンチやルアー(金属部)や釣り針を置くと……見事に吸着され、一時的な保持や紛失防止に役立ちます。薄い部分にならたいてい通用する方法ですので、ぜひお試しあれ。

 ひとつ気を付けるべきなのは、磁化させたくないモノや磁力に弱いものの近くでは使わないようにすること。ネオジム磁石自体は何ともないですが、相手が使えなくなったり壊れたり精度が落ちたりします。

 あ。ネオジム磁石にも弱点が。ひとつは熱に弱いことで、加熱したりすると磁力が弱まってしまいます。普通のネオジム磁石は80℃以下で扱わないと、磁力が弱まるとのこと。また、310℃以上に加熱すると完全に磁力/磁性が失われ磁石ではなくなってしまうそうです。

 あと、ネオジム磁石、「表面がキレイにメッキされていないもの」は、2枚の磁石を分離しにくくなってしまうことがあります。吸着した2つのネオジム磁石は、吸着面をズラすようにして分離しますが、吸着面表面がザラついていたりすると、抵抗が大きくズラせなくなってしまうことがあります。ので、いつもキレイ&スベスベの状態で扱うことが案外大切ですな。

直径20×厚み2mmのコイン形ネオジム磁石×2枚を、バッグの表側と裏側から当てて固定したもの。小型ペンチやルアーをラクラク固定しておける。
ネニョニム磁石ってニャにかしら。くっつくらしい。うかちゃんは寒いと人にくっつくの。ぼぼぼ、ぼくは寂しいとくっつく。ニャ。ニャ。的な。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。