みんなのケータイ

Android TV採用のテレビ「KJ-43X8500C」へisai FLから画面ミラーリングをしているところ

 昨年末に私室用のテレビを買い替えました。機種はソニーの「KJ-43X8500C」。画面サイズ43インチの4K画質モデルです。ケータイ Watch的には、Android TVである点が見逃せません。

 買ってから約2カ月経ちますが、今のところのお気に入りはYouTube機能ですね。といっても短尺の動画を次々と見るのではなく、そのままラジオでも放送できそうなトーク番組風コンテンツをダラダラ聞き流すのが中心です。これをスリープタイマーかけながら寝るともうかなり幸せ(笑)。

 さて、スマホ関連の機能としては、Miracastへの対応があります。「みんなのケータイ」の連載の中でも湯野編集長やライターの日沼さんが取り上げていますが、Androidスマホの画面をそのままテレビ側にワイヤレスで転送(ミラーリング)するための機能です。

 いつものisai FLからの利用法ですが、端末設定画面から「共有と接続」→「Miracast」と進むのが基本。しかし、よく見ると接続先が2つ並んでいます。そしてアイコンがちょっとずつ違う。これは何だ?

 その後さんざん調べたのですが、結論は出ずじまい。──これは現段階での推測なのですが、どうやらMiracastで接続するか、それともGoogle Castで接続するかの違いを示しているようです。Google CastはHDMI接続型機器「Chromecast」などでお馴染みの画像転送方式。X8500Cには同じく標準搭載されている機能です。

接続先が2つ。総合的に考えると、上のアイコン(電波マーク付き)を選ぶとGoogle Cast接続、下のアイコン(カラーバー風)だとMiracast接続……という事らしい
Google Cast(と思しき)接続が確立している状態。とはいえ、Miracastの表示がなされていたり、謎が多い

 筆者の環境では、テレビが家庭内LANに有線接続されていますので、Google Cast接続がとにかく楽ちん。接続の確立もスピーディで、スマホ操作画面を丸々ミラーリングすることはもちろん、YouTubeなどの対応アプリからだけミラーリングできるなど、とにかく汎用性があります。

 一方、肝心のMiracast接続ですが……こちらはもう苦戦の連続。そもそも接続できないことが多く、接続しても謎のエラーメッセージが出たりと、原因の切り分けすらままなりません。本義的にMiracastは端末と端末の1対1接続が基本だろうと、わざわざテレビから有線LANケーブルを抜いたり、テレビとスマホを再起動したり色々試行錯誤しましたが、途中でギブアップ。最近はもうGoogle Cast中心に使っています。

 とはいえ、謎はつきません。通知パネルのステータスを見る限り、MiracastとGoogle Castの両方を同時使用しているようにみえたり、とにかく不可解。isai FLのAndroid 5.0バージョン説明書を見てもほとんとMiracast関連の記載がありません(そもそもGoogle Cast接続かどうかすら、筆者の推測です)。

 Google Cast利用時のもう1つのメリットは、テレビがスタンバイ状態(電源オフ)でもスマホ側でGoogle Castの利用を開始すると、テレビの電源がオンになります(HDMIリンク機能の応用でしょう)。

 当初の想定からは外れましたが、とにかくAndroid TVならば、Androidスマホからの画面ミラーリングが機器追加なしで実現することは確認できました。専用の周辺機器を買い増したり、電源コンセントを確保する必要がないのは、地味ながら大きなメリットでしょう。

テレビとスマホの1対1でMiracast接続している状態。「Wi-Fi Direct」の表示が眩しい
筆者環境ではなぜかMiracast接続で苦戦。動作保証がなされていない端末の組み合わせだから?