みんなのケータイ

 例年、年明けはInternational CESの取材で米国に出かけるが、今年は諸般の事情で見送ることになった。だからと言って、海外に出かけるのをやめたわけではなく、機会があれば、もっと出かけてみたいというのが本音。

 そんな中、どうしても出かけてみたい用事があり、1月末にオーストラリアのシドニーに出かけることにした。シドニーでの活動については、また別の機会に触れるとして、お題は通信環境。今回は実質4日間の滞在で、大容量のデータをやり取りすることもないので、いつものモバイルWi-Fiルーターは借りず、現地でプリペイドSIMを購入することにした。

シドニー空港の到着ロビーにあるOptusのカウンター。スタッフが手際良くセットアップしてくれる。支払いは日本のクジレットカードが利用可能
隣に並んでいるVodafoneオーストラリアのカウンター。プリペイドSIMカードだけでなく、アクセサリー類も販売。オーストラリアは電源コンセントが米国やヨーロッパとも違う「ハの字」型なので、スタッフにはそこも確認された

 オーストラリアの携帯電話事業者としては、Telstra、Optus、Vodafoneが知られていて、渡航前に調べたところ、シドニー空港では到着ロビーで、すぐに購入できるという。日本でも訪日旅行者向けにSIMカードを販売したり、モバイルWi-Fiルーターのレンタルを受け付けているところが増えてきたけど、やっぱり、空港で買えるのがベストであって、そこで買い逃した人にために街中や公共交通機関の駅などで買えるようにしているのがベター。正直なところ、どこに国に行っても街中の携帯電話ショップを探して、並んで買わなきゃいけないなんていうのは、そろそろ避けたい気も……。

街中で高架の柱に基地局が固定されているのを見かけ、そこで測ってみたら、こんな速度が……

 ということで、実際にシドニー空港に到着して、ロビーに出てみたら、一目瞭然。黄色い看板のOptus、赤い看板のVodafoneがしっかりとカウンターを構えていた。今回はOptusでボクと家族のiPhone、VodafoneではボクのHuawei Mate SのプリペイドSIMカードをそれぞれ契約することにした。

 まず、Optusはいくつかプリペイドの料金プランが用意されているけど、短期間の滞在であれば、「DAYLY PLUS」というプランが良さそうなので、これを選んだ。1日にあたり2オーストラリアドル(約184円)で最大500MBまで利用可能というプランで、国内通話とSMSは無制限という内容。1日に500GBも使うことはなさそうだけど、今回は4日間の滞在なので、5日分の10ドル(1回線あたり)を支払った。パスポートを出して登録してもらい、アクティベーション(開通作業)もiPhoneを渡して、ほぼスタッフにお任せモード。ただ、ボクのiPhone 6s Plusは普段、利用しているauのプロファイルを「削除しろ」と言われたので、一応、削除したけど、このプロファイルはメールとWebクリップ(ショートカット)を設定しているだけなので、本来は削除しなくても良かったような……。

 一方、Vodafoneの方はちょっとお値段が少し高めで、30オーストラリアドル(2760円)で、28日間、1.5GBまで利用可能というプランで、こちらもオーストラリア国内の音声通話とSMSが無制限。Optusに比べ、少し高めの料金設定だけど、少し長めの滞在で、あまりデータ通信を使わないのなら、このプランもありかな。ちなみに、今回は4日間で1.5GBを使い切れないので、iPad miniや日本国内の端末のテザリング用としても活用した。

普段、使っているケーブルの袋を忘れたため、Apple Watchが充電できず、シドニー市内のApple Storeでケーブルを購入。店の前が絶賛工事中

 通信環境が整ったことで、あとはもう安心して、シドニーを楽しむだけ……と言いたいところだったんだけど、何とも情けないことに、ちょっと忘れ物をしていたのでした。いつもなら、普段、持ち歩いてるカバンからケーブル類が入った袋を海外渡航用のカバンに入れるんだけど、これをすっかり忘れていて、手元にはモバイルバッテリーといっしょに持ち歩いているmicroUSBケーブルとLightningケーブルが1本ずつ。おまけに、Apple Watch磁気充電ケーブルもケーブル類の袋に入れたままなので、Apple Watchが充電できないという事態に……。スマートフォンは2本のケーブルで何とか凌ぐとして、Apple Watchはしかたなく、シドニー市内のApple Storeに出向き、Apple Watch磁気充電ケーブルを購入したのでした。実は、これで3本目だったり……。もったいない。

 ということで、出かけるときはスマートフォンや現地のプリペイドSIMカードの情報をチェックするだけでなく、いろいろな機器の充電ケーブルも忘れないという基本中の基本を改めて思い直したのでした(笑)。