みんなのケータイ

 Galaxy S6などで使えるVRHMD(バーチャル・リアリティ・ヘッド・マウント・ディスプレイ)「GearVR」が12月18日に発売されました。筆者の周りでもGalaxyユーザーが発売日に並んで買ったり、お金持ちやVR好きの人なんかはGalaxy S6ごとGear VRを買ったりして、ものすごく盛り上がっておりました。

 実を言えば、筆者は極端に片目の視力が弱く、HMDを使っても立体映像を立体と感じ取ることができません。なので、以前はそんなに欲しいとは思っていなかったのですが、この盛り上がりを見ていたら何かこう、私もやってみたくなってですね。

 そのようなわけで、筆者もVRHMDを買うことにしたのです。このVRブームを体験しないわけにはいかないぞ、と。が、Gear VRはGalaxy S6/S6 edge対応で、筆者のメイン端末であるZenFone 2には対応していません。なので、ZenFone 2で使えるVRHMDを探さねばなりません。

これがGoogle Cardboard。段ボールでできた箱にレンズが入っているだけ。この箱にスマートフォンを差し込んで、安価にして簡易的なHMDとして使うというもの

 ZenFone 2には、製造元であるASUSから「ZenFone2 VR Experience」というバーチャル宇宙遊泳を体験できるアプリなども提供されているのですが、それで使われるVRHMDとしては「Google Cardboard」が想定されています。つまり、ZenFone 2の推奨VRHMDとしては、「Google Cardboard」が第一選択肢となります。

 Cardboard用アプリとしては、ユニティちゃんがバーチャル膝枕をしてくれる「ユニティちゃんイチャまくら」や、ユニティちゃんの踊る様子をさまざまな角度から眺められる「UCRS Cardboard」なんかもありますので、これは筆者的には十分要求を満たしてくれるHMD、ということになる……のですが、ちょっと「Cardboard」の見てくれが筆者的には気に入らない。

 だって、Cardboardって、英語で「厚紙」って意味なのですよ。外見というか、実際使われている素材が厚紙、段ボールなのです。すっごく安いのだけど、見た目に段ボール製そのままなので、これ着けていたら「やーい、貧乏人!」とGearVR勢に馬鹿にされること間違いなし。というわけで、性能的にはGoogle Cardboard互換でも、せめて見かけだけでもGearVRに負けないプラスチックでできたVRHMDを買いたい! と思ったわけです。

 が、Amazonで探してもなかなか「ZenFone 2対応」を謳うCardboard互換プラスチック製VRHMDが見つかりません。iPhone対応品などは、結構あるのですが。まぁ、SIMフリースマートフォンとしては人気機種のZenFone 2も、日本の携帯電話全体から見たらまだマイナー機種……これが海外なら話は別なのですが。

 と、考えたところで、閃きました。そうだ、海外があるじゃないかと。海外から個人輸入ができるWebサイトって、今は結構あります。有名どころではeBayなんかは、米国や欧州から輸入したい場合はよく使われます。

中国の通販サイトにて見つけた、ZenFone2対応を公式に謳うVRHMD。これを個人輸入します!

 筆者は、「ZenFone 2って言ったらやっぱり台湾か中国じゃね?」と考え中国から個人輸入ができる「AliExpress」で探してみました。そうしたら……数は少ないけどありました! ZenFone 2対応を正式に謳うGoogle Cardboard互換VRHMD、それもちゃんとしたプラスチック製のヤツが!

 ただ、問題は、購入先がAliExpressである、というところです。筆者はAliExpressではA2レベルメンバーで、既に100回以上このサイトを使って個人輸入をしているユーザーなのですが、何度か痛い目に遭っているのです。

 というのも、業者にもよるのですが、注文したとおりの品物が来ないことが結構な頻度であるんですよね。あんまり安い値段を付けてしまったと思ったのか店が品物を期日までに送らずに商談取り消しにするのは序の口で、品物が不良品だったり、写真と違うモノが届くなんてことさえあります。正直、信頼性に欠けるのです。

 とはいえ、GearVR勢をギャフンと言わせたいという一念で(笑)、中国の業者に頼んでみることにしました。これがGearVR発売から数日後、12月終盤のことです。

荷物を追跡してみたら、行き先が「サンクトペテルブルク,日本」に。本当に我が家に届くのか、この荷物

 そして、この原稿を書いている現在は、1月中旬。未だ品物は届いてなかったりします。心配になって、AliExpressの「荷物追跡」機能で調べて見たら、荷物の行き先が「St. Petersburg JP」になっていました……。

 違います、うちはサンクトペテルブルクじゃないです! と慌てて業者に連絡したら「大丈夫、JPだから日本には行ってるよ」と返事が来たんですが、日本にサンクトペテルブルク県はないんですけど……、千葉にドイツ村はありますけど……(っていうか、サンクトペテルブルクはドイツですらないですが)。本当にZenFone 2用VRHMDを入手できてGearVR勢をギャフンと言わせられるのか心配になってきました。

追記の速報

 今さっき届きました。時間はかかりましたが中国からZenFone 2対応VRHMD「真幻 3D影魁2」が! 改めて「荷物追跡」を確認したら、中国を出てしばらくしてから「東川崎局」に行っているので、日本に着いてから正しい行き先への配送を手配してもらえたようですね。

 これから早速、ZenFone 2を挿入してVR体験してみます。これでユニティちゃんも、おきゅらすたんのローアングルもバッチ来い、です!

高校生の息子がVRに興味津々で、被って「ZenFone 2 VR Experience」をやっています。「うぉぉぉ、宇宙が捗る!」とか何言うてんのやお前級の戯言を叫んでいますが、宇宙遊泳でいろんなモノが本当に立体に見えるらしいです。いいなぁ
そして、念願のユニティちゃんの膝枕も……