みんなのケータイ

 先日、Webを見ていたら「iPhoneを使って取材しているテレビ局がある」という記事が目に入ってきた。これまで重たいビデオカメラを使っていたが、撮影機材はiPhoneにしてしまい、記者が自撮り棒を使って、iPhoneに話しかける形でレポートするようにしたという。

 確かにiPhoneのカメラは何も考えずにそこそこ綺麗に撮れてしまうし、何と言っても、通信機能があり、すぐに送信できてしまう。自撮り棒を組み合わせれば、確かに最強の取材ツールかも知れない。iPhoneさえあれば取材ができてしまうと言うことは、それだけ身軽になりフットワークも軽くなる、というものだ。

 そこで自分も取材道具としてiPhoneを積極的に活用することにした。普段、記者会見が終了したあと、社長さんや役員を囲んで突っ込んだ話を聞く時間があるのだが、その様子を動画として収録して、YouTubeにあげているので、その時に使えるカメラとしてiPhoneを使ってみることにしたのだ。

 まず、購入したのがマイクだ。iPhoneはそのままの状態でもそこそこ綺麗に録音ができ、普段もICレコーダー代わりに使っているのだが(録音したデータがiTunesで勝手に保存されるのが便利)、やはり本格的な取材に使うとなるとマイクも欲しかったりする。囲みの現場は騒々しく、専用マイクが不可欠だ。

 そこで購入したのが、「Shure MOTIV MV88 Digital Stereo Condenser Microphone」だ。Lightning端子に接続するだけで使え、しかも質感が良いのが気に入っている。これまでもLightning端子に接続できるマイクを使い、ラジオ番組用のインタビュー収録をしていたのだが、サイズが大きいのが難点であった。Shure MOTIV MV88はかなり小さいので、カバンに入れていても邪魔にならないのも気に入っている。

 記者会見後の囲みはだいたい10分程度、長いときには30分にもなる。iPhoneをずっと片手で持っているのは結構、つらかったりする。そこで自撮り棒も買ってみた。自撮り棒なんて、観光地にいる外国人ぐらいしか買わないものかと思っていたが、まさが自分が買う日が来るとは驚きだ。

 ただ、どこにでも売っている安価なものだとすぐに壊れてしまいそうな懸念もあったので、家電量販店のカメラ売り場に行き、奮発してVelbonの「ULTRA STICK SELFIE」を買ってしまった。5000円近くしたが、軽くして丈夫そうで取材に使うには打って付けな感じがしている。とりあえずは満足して使えそうだ。

 道具は揃ったので、ここ最近はiPhone 6s Plusを使い、囲みを動画として収録。その場で編集が必要な時はiMovieで加工し、YouTubeのCaptureというアプリで動画をアップして、公開している。

 これまではソニーの「HDR-MV1」というカメラで撮影して、家に帰ってPCにデータをコピーしてアップするという作業をしていたが、iPhone 6sを導入したことで、現場や取材先からの移動中に動画を公開できるのは結構便利だったりする。本格的な編集が必要な時は自宅でパソコンを使って作業するが、録りっぱなしの素材をすぐに配信するのにはこれで問題なさそうだ。

 というわけで、スマホ業界のYouTuberとして、小中学生のアイドルになれるように頑張っていこうと思う。