みんなのケータイ
定額配信時代をWonderlinkの700kbps SIMで乗り切る
【ZenPad S 8.0】
湯野康隆
(2015/10/5 06:00)
この夏は定額の音楽配信サービスや動画配信サービスが話題となった。しかし、こうしたサービスをモバイル環境で利用するとなると、通信量が増え、月の契約通信量をあっという間に消費し、早々に低速通信しか行えない状況に陥る可能性が出てくる。せっかくスマートフォンやタブレットといったモバイルデバイスで利用できるのに、無線LAN環境下での利用に限定されてしまうと、その魅力も半減してしまう。
実は、こうした不安を解消できるMVNOがある。今回ご紹介するパナソニックの「Wonderlink」では、月1GBまで高速通信が行える「F-使い放題700」(月額1580円、10月末までに申し込むと1年間は月額1400円)というプランを用意しており、1GBを消費してしまっても、最大700kbpsで通信できる。
容量を使いきった後の低速通信の速度は、3キャリアであれば128kbps、多くのMVNOでは200~300kbpsに設定されているが、このプランの場合は700kbpsとなっており、音楽は楽勝、動画も標準画質なら問題無し。
筆者の場合、ASUSの8インチAndroidタブレット「ZenPad S 8.0」に同プランのSIMカードを装着し、「dTV」を視聴しているが、安定してサービスを利用できている。dTVでは、画質とビットレートが「ふつう:300kbps」「きれい:500kbps」「すごくきれい:1500kbps」「HD:3000kbps」という関係になっているので、画質を「きれい」に設定しておけばOK。
ちなみに、「dTV=ドコモユーザー向け」と考えている方も多いと思うが、docomo IDを取得すれば、利用キャリアに関係なくサービスを利用できる。
さらに、「F-使い放題700」と、このクラスのタブレットを組み合わせて使う場合にオススメしたいのは、Bluetoothテザリング。Wi-Fiテザリングと比べると通信速度は遅くなるが、結局700kbpsになるのでBluetoothで十分。Bluetoothテザリングの場合、それほど電池を消費しないので、常時ONにしておいても問題無い。
実際のところ、PCでBluetoothテザリングしながら、Gmailでメールをチェックしたり、写真付きの記事をアップロードしたりする分には特にストレスを感じることは無い。月間の通信容量や電池の残量を気にしながら使うというストレスも無く、大きなディスプレイ付きのモバイルルーターとして活躍している。