みんなのケータイ

新着通知を読み上げてくれる

 iOSには音声コマンド機能の「Siri」が搭載されている。妙な雑談をできることが話題になったりするが、実用機能も多数搭載していて、使いこなせばかなり役立つ機能だ。

 「新着通知は?」と聞けば、通知センターに入っている通知を読み上げてくれる。たとえばLINEの新着が通知センターに入っていれば、「LINEの通知が1件あります」に続いて送信者とメッセージ内容まで読み上げてくれる。

 メールやTwitter、Facebookなどは、音声だけで送信や投稿もできる。誤字・脱字がやや怖いが、家族や親しい人への簡易的な返信には使えそうだ。

 標準アプリの一部操作もSiriで使える。たとえば「8時に起こして」と言えば8時にアラームが設定される。スケジュールやリマインダー、タイマーなどもSiriから追加可能で、スケジュールについては「今日の予定は?」で予定確認もしてくれるのがけっこう便利だ。

 一部の調べ物にも対応していて、天気予報やJリーグの試合結果(日本のプロ野球は非対応)、近所のスポット、音楽、映画、Wikipediaなどを調べられる。

「今日は傘が必要?」などと聞くと雨が降るかどうかを確認できる
Wikipediaでの調べ物は冒頭サマリーの読み上げまでやってくれる

 Siriはホームボタンを長押しすると起動する。設定しておけばロック解除しないでも起動可能で、モバイル環境ではリモコン付きイヤホンマイクやBluetoothヘッドセットを使うのも便利だ。

アップル純正リモコン付きイヤホンマイクなら真ん中を長押しするだけ

 アップル純正もしくはそれに準拠したリモコン付きイヤホンマイクの場合は再生ボタンの長押しで、Bluetoothヘッドセットは通話ボタンの短押しでSiriが起動する。

 イヤホンやヘッドセットでSiriを使うと、読み上げ可能な情報はそのまま聞くことができる。その場合、画面を見る必要もタップする必要もないので、使い方によってはApple Watchよりもよほどウェアラブル的と言えるかも知れない。

Siriがこちらを呼ぶときのニックネームは自由に設定できるが、連絡先に登録されるので注意

 もちろんApple Watchの方が便利な場面も多いと思うし、そもそも腕時計とイヤホンでは使い方がぜんぜん違うわけだが、機能面で見ると、たとえば新着通知やスケジュールの確認などはSiriでも可能だし、使い方によってはSiri+イヤホンの方が便利なこともある。Apple Watchは価格がちょっとお高いので、ウェアラブルを体験してみたいなら、まずは付属のイヤホンや好みのBluetoothヘッドセットなどを使い、Siriを使ってみてはどうだろうか。