みんなのケータイ

最近はフィーチャーフォンとスマートフォンの複数台運用。スマートフォンは時によって2台以上にも

 ここ最近の記事でも取り上げている通り、筆者はフィーチャーフォンとスマートフォンの複数台持ち。HT-03Aのために新規契約して以来、フィーチャーフォンとスマートフォンは常に別回線で持ち歩いています。

 2台持ちは面倒に思われがちですが、2台持つことによって生まれるメリットや便利さも意外とあるもので、今回はフィーチャーフォンにこだわる2台持ちのメリットをご紹介。ちなみにこれができるのはフィーチャーフォンでほとんど電話やメールをしないという前提であり、まだまだばりばりフィーチャーフォンでメールしますという人向けの話ではないことご容赦下さい。

端末選びが気楽

 キャリアの2年縛りなどはあるものの、メインで使うメールアドレスや電話番号はフィーチャーフォンに設定しているため、スマートフォンはキャリアを変更したり、キャリアを解約してMVNOに乗り換えてもさほど影響がありません。そのためドコモもauもソフトバンクもY!mobileもMVNOも、気軽に契約変更を検討できます。

バッテリーが持つ

 通信のほとんどはスマートフォンで行ない、フィーチャーフォンは着信とメール受信だけ、という使い分けをしていることもあり、バッテリーが驚くほど持ちます。ほとんど使わない時は1週間近く充電せずに持ち歩いたこともありました。おサイフケータイはフィーチャーフォンに設定しているため、スマートフォンのバッテリーが切れて改札を通れない、買い物ができない、という心配もいまのところありません。

2台持ちでも意外と安い

 今回の本題はこちら。あくまで音声通話と携帯電話メールをほとんど使わないという前提ですが、携帯電話キャリアのフィーチャーフォン向け料金プランは月額1000円程度で維持できるため、1回線追加してもさほど料金は上がりません。しかも最近人気のMVNOを組み合わせればさらに安価に維持することができます。

 以下はNTTドコモを例に、既存プランと新プランでのスマートフォン1台持ちと、NTTドコモのフィーチャーフォンとMVNOのスマートフォンとの組み合わせを比較してみました。NTTドコモの場合すでに既存プランは受付終了しているため事実上新プランのみですが、他のキャリアはまだ既存プランも加入可能なことに加え、料金プランはほぼ横並びになっているのでさほど変わりません。

 補足しておくと、フィーチャーフォンは音声通話もパケット通信も従量課金のために追加費用が発生しますが、筆者の場合は1日1通あるかないか程度の受信メールとおサイフケータイのチャージ程度でパケット費用は毎月300円程度。さらに音声通話は楽天でんわを組み合わせているので通話料金も通常より安価になっており、こちらも毎月数百円程度。これらを合計して実質毎月1000円程度がフィーチャーフォンの費用です。

 新料金プランは家族で契約すると安価になる場合もあるため一概には言えませんが、1人で契約することを考えた場合、メールアドレスや電話番号を維持するため2台持ったとしても、MVNOを使うと料金は半額以下に。しかもIIJmioの「ファミリーシェアプラン」ではデータ通信量も7GBとたっぷり用意されています。

 もちろん、携帯電話の費用は料金プランだけではなく端末そのものの購入費用も必要であり、携帯電話キャリアの場合は2年契約を前提として端末の価格も安価になります。例えばiPhone 6をNTTドコモで契約する場合、容量が16GBのモデルは新規またはMNPの場合2年契約前提で端末は実質0円、機種変更の場合は実質1万1664円で購入できます(参考)。

 しかし、MVNOで料金を安くした分の差額を考えると、端末費用も十分元を取ることができます。上記の表で考えた場合、2台持ちの月額料金は従来プランと比べて3000円、新プランと比べて4257円安いため、これを2年で考えると従来プランは7万2000円、新プランは10万2168円もオトクなことに。フィーチャーフォンで発生する音声通話やパケット通話の料金も差分として考える必要はありますが、SIMロックフリーのiPhone 6 16GBモデルが6万7800円ということを考えると端末購入費用も十分元が取れます。

 しかも携帯電話キャリアの実質金額は2年しっかり使って適用となるため、2年未満で解約した場合は残月×数千円の費用負担も発生しますし、2年契約を解除する費用として1万円近い解約金も発生します。一方でMVNOならいつ解約してもいいし解約金も発生しないことがほとんど。2年に一度、たった1カ月の間しかキャリア変更を考えられないという束縛から自由になることもできます。

 端末は1台しか持ち歩きたくない人もいるでしょうし、携帯電話キャリアでしか購入できない魅力的なスマートフォンもあるため、これがすべての人に適用できる訳ではもちろんありませんが、こういう運用方法もあるということが、端末選びに毎年悩む方々の参考になれば幸いです。