みんなのケータイ
伊豆大島とmineo
【AQUOS SERIE SHL25】
太田亮三
(2014/10/17 06:00)
先日、有給休暇と週末を利用し、友人数人と伊豆大島に行ってきた。海外出張を除けば、本州の外に出るのは高校の修学旅行で九州を訪れて以来だ。ゴールデンウィークでも徒歩5分圏内で過ごしてしまうことがほとんどの筆者にとってみれば大冒険である。持っていったモバイル端末は、データ通信で契約しているmineoのSIMカードを装着したmineo版「AQUOS SERIE SHL25」と、音声通話のためのau「isai LGL22」だ。
伊豆大島へは、東京・竹芝桟橋から船で移動した。海上ではしばらくつながっていたが、浦賀水道を抜けたあたりから4G LTEは圏外になったようだ。東海汽船の高速ジェット船は、波がおだやかだと新幹線程度しか揺れないため、ほとんど寝てしまっていたのだが……。
伊豆大島には、旅客船が到着する港として島の北側に岡田港、西側に元町港があり、風向きなどで、その日に利用する港がどちらかに決まるという。集落としては、役場などもある元町港周辺が最も大きいようだ。島には約8200人が暮らしており、離島といってもなかなか規模は大きい。
今のところ、筆者は回線交換の音声通話以外はmineoをメインに使っているので、伊豆大島におけるauの4G LTEエリアが滞在中のポイントになる。ちなみにUQのWebサイトによると、伊豆大島に「WiMAX 2+」のエリアは無いようで(端末の表示では判別できない)、mineo版「AQUOS SERIE SHL25」について言えば、滞在中はauの4G LTEのエリアだけに依存する形だ。
公開されているauの4G LTEのエリアマップによると、伊豆大島の北側から西側にかけてがエリアになっており、(当然だが)人口が集中するエリアと重なっている。滞在中も、宿泊施設のあった元町港周辺や、海岸沿いにある温泉、釣りをした元町港の桟橋など、島の西側を中心に過ごしたため、問題なく使えた。
活火山として有名な三原山は、島のほぼ中央にあり、メインイベントのひとつとして筆者一行も登ってみた。
ホテルや土産物屋のある、火口の周囲をぐるっと囲む外輪山あたりまでは、エリアマップでは4G LTEのエリアと示されているが、中心部の火口(山頂)を訪れてみると、さすがにエリアマップの外というだけあって、4G LTEの電波は入ったり入らなかったりといった不安定な感じになっていたようだ。火口のある丘から降りてしばらく歩けば、普通につぶやきや写真を投稿できていた。
火口と、外輪山に囲まれた火口の周辺は、固まった溶岩と草だけの広大な“黒い砂漠”となっている。実際に訪れてみると、行きに選んだルートは登山というよりは急な坂のある大きな公園といった塩梅で、火口までの道はアスファルトやコンクリートで舗装されていた。帰りは違うコースを選んだので舗装されていない火山岩の砂利道だった。火口から外輪山までの間にめまぐるしく植生が変わるのが「ジオパーク」と呼ばれる所以で、もともと大型の野生動物が少ない島とあって、生き物の気配が薄く、ある種の異世界感がある荒涼とした雰囲気が印象的だった。