みんなのケータイ

 NTTドコモが新料金プランを導入したこともあり、複数あるNTTドコモのSIMカードをあれこれ入れ替えて使っている。今までSIMロックフリーのiPhone 5sで使っていたnanoSIMカードをサイズ変更してXperia Z2に挿入する一方、しばらく使っていなかったmicroSIMカードをnanoSIMカードにサイズ変更してiPhone 5sに挿入すると言った具合だ。

 なぜこんな面倒なことをするのかと言えば、もともとiPhone 5sで使っていた電話番号がお気に入りだったので、この番号を使ってVoLTEを楽しみたいと思ったからだ。

 しかし、microSIMカードだった契約を、新しくnanoSIMカードにしてもらい、SIMロックフリーのiPhone 5sに挿入したところ、通信が全く行われない状態になっていた。あれこれ、調べてみると、spモードの契約がされておらず、moperaのUスタンダードプランのみしか契約されていないことが判明した。

 去年前半ぐらいまではこれで問題なかったと記憶しているが、NTTドコモがiPhoneを取り扱うようになって、spモードで接続するようになったと思われる。そのため、spモードの契約がないとうまく通信ができないようなのだ。

 iPhone 5sでmoperaの設定しようと思っても、APNの設定画面が出てこないので、対処のしようがない。素直にspモードの契約をすればいいのだが、最近、moperaのシンプルプランが始まり、月々200円の契約で済むのであれば、こちらのほうが経済的だ。なので、強引にでもmoperaでつなぐ方法を探すこととした。

 あれこれ、調べて出てきたのが、本コーナーで法林さんが書いていた「もしかして、iPhone構成ユーティリティって便利?」という記事だ。アップルではiPhone構成ユーティリティというツールを配布していて、APNやWi-Fi、VPNなどの設定をパソコンからiPhoneに書き込むことができるのだ。

 早速、iPhone構成ユーティリティをアップルのサイトからダウンロードして、moperaのAPNを設定して、iPhone 5sに書き込んでみた。すると、問題なく、moperaに接続して、LTEでも通信ができるようになった。

iPhone構成ユーティリティ

 SIMロックフリーiPhoneを使っていると、いろんなMVNOや海外でのキャリアに接続することもあり、APNの設定は欠かせない。先日も、ケイ・オプティコムのmineoでSIMカードを契約して、SIMフリーiPhoneに挿入してみたが、当然のことながら、刺すだけでは接続できず、mineoのサイトでプロファイルをダウンロードする必要がある。

 iPhone構成ユーティリティがあれば、さまざまなMVNOにも対応できる。SIMロックフリーiPhoneやiPadを持っている人は、是非ともPCに入れておいたほうがいいツールと言えそうだ。