みんなのケータイ

 グローバルではAndroidのほうがシェアが高まっている、という調査データはありつつも、なにやら面白いアプリはiPhone版のほうが先に登場してくるような気がしています。そんなアプリの1つとして人気を得ている「FrontBack」のAndroid版が5月9日に登場しました。

 このアプリは、2枚の写真を立て続けに撮るというだけの機能に特化しています。でも、たとえば美味しいものを目の前にして、目をきらきらさせる自分の表情をもう1枚付け加えれば、言葉を添えずとも、どんな気持ちだったか伝わりやすくなる。撮るだけではなくて、世界中のFrontBackユーザーが撮影した写真を楽しめるようにもなっており、いろんなアイデアで楽しんでいる様子もまたいい。最近では、コップを浮いているように撮った写真にはにやりとさせられた。ちなみに1枚目はアウトカメラ、2枚目はインカメラで撮るという手順ではあるが、撮影画面を左右にフリックするとカメラを切り替えられます。

撮影時の画面
こんな感じで撮ったり。
パノラマ風に使ってみた……が、どうなんだろう

 たとえばハートマークで繋ぐところなどFrontBackの妙味は、Web上でも既にいくつか指摘があがっています。個人的には、Instagramに代表されるような“良い感じの写真”を撮るだけではなく、スマホカメラならではの新たな体験が提案されたことが面白い。コミュニケーションツールとしてカメラをどう使ってやろうか、なんて考えるのは、これまであんまり考えていなかったところで、そうしたスタンスで使い方を考える人が増えていくのも楽しそう。

これがウルトラストライク。がらりと話変わりすぎてスイマセン

 さて、話はがらりと変わって、先日来、熱中している「Ingress」の話。先日は被災地での新たな試みということでイベント取材(※参考記事)も行きましたが、リアルに対してどんどん貪欲になるこのゲームはやはり楽しい。先日、本コーナーで紹介した後には、一般的なゲームと異なる画面でゲーム内キャラクターなどが登場しないことから、魅力を感じない方もいたようです。なるほど、それは確かにその通り。その一方で「最大の魅力的なキャラクターは、他のエージェント、つまり人間ですよ」ともお伝えしたい。いわゆるMMORPGも同じかもしれないけれど、Ingressは味方も敵も人であり、各プレイヤーごとに「自分のテリトリーにこだわる人」「どんどん攻撃しまくる人」などキャラクターが見えてくる。積極的に動き回る人はやはり手強く感じられたりします。

 先のインタビュー(※参考記事)でも触れましたが、最近、新たな攻撃アイテム「ウルトラストライク(Ultra Strike、US)」が追加され、さらにポータルを守るシールドというアイテムの性能がパワーアップ。シールド強化はなかなか効果的なようで、既存の爆弾ではなかなか吹き飛ばせないこともあるものの、「ウルトラストライク」を使うとそのシールドだけを破壊できることがあります。開発陣トップのハンケ氏が触れていた「戦略的なバトル」の方向性が垣間見える仕様変更と言えそうですね。

 ところで、アカウントを作ったものの、どうしていいかわからない、という人も少なくないよう。首都圏であれば、まるでチュートリアル向けといわんばかりに数々のポータルが並びつつ、青と緑の勢力が拮抗している靖国神社は、プレイし始めるのにとってもオススメのフィールドだったりするのですが、そうした場所がほかにあれば、別の機会にまたご紹介したいところ。特にIngressは1人でプレイしていると、周囲に多数の敵がいれば行き詰まりを感じてしまうことがあるかもしれないゲーム。周囲のエージェントとコミュニケーションを取りながら遊ぶと、さらに新たな魅力を見つけられますよ。