みんなのケータイ

iPhone 5とBelkinのドックスタンド

 iPhone 4Sまでで採用されていたDockコネクタに代わり、iPhone 5では新設計のLightningコネクタが採用されている。Lightningコネクタには裏表がなく、Dockコネクタよりもコンパクトなので、いろいろ便利と言えば便利なのだが、なぜかiPhone 4Sまでで提供されていたドックスタンドが純正品として用意されていない。ドックスタンドがないのは、ちょっと不便だ。

 何か不便に感じるところがあると、たいてい誰かほかのメーカーがその不便を補う周辺機器を作っている、というのがiPhone/iPad/iPodワールドの利点だ。Lightningコネクタは新設計なこともあり、対応製品の数はまだ多くないが、ドックスタンドくらいメジャーかつシンプルな製品となると、サードパーティによるLightningコネクタ対応製品も登場している。わたしはBelkinの「iPhone 5対応ドックスタンド(ケーブル一体型)」(F8J045bt)を愛用中だ。

 やはりドックスタンドはあると便利だ。ただのケーブルだと、着脱するときに両手が必要になるが、ドックスタンドなら、慣れれば片手でも、なんなら手元を見ないでも着脱できる。ちなみにこの製品、iPhone 5にぴったりフィットするようには作られていないので、ハメ損なうこともあるが、一部のジャケットを装着していても使えたり、次期iPhoneが多少デザインを変更してきても対応できる余地があったりする。こういう作りになっているのも、サードパーティ製ならではと言える。

Belkinのドックスタンド。ケーブル内蔵タイプと非内蔵タイプがあるが、内蔵タイプの方が便利
Lightningケーブルのバリエーションも増えている。これはLogitec製の10cmのケーブル。持ち歩き用途に便利

 こうしたドックスタンドや充電ケーブルなどの基本的なアクセサリーについては、Lightningコネクタに対応した製品も徐々に増えつつある。しかし、それより一歩進んだ、たとえばAV機能のアクセサリーとなると、まだまだLightningコネクタ対応は進んでいない。

 たとえばBUFFALO製のワンセグチューナー「ちょいテレi コンパクトワンセグチューナー」は、Dockコネクタのみで、まだLightningコネクタの製品は登場していない。これらのDockコネクタ製品の多くは、純正の「Lightning - 30ピンアダプタ」を使うことでiPhone 5でも利用できるが、持ち歩くものが1個増えてしまうのはちょっと面倒。そもそもこの変換アダプタ、結構なくしやすい。

 いろいろなアクセサリー周辺機器が利用できるのは、iPhone/iPad/iPodの魅力だ。変換アダプタなしでそういった製品を利用できるように、もっとLightningコネクタ対応機器が増えて欲しいのだけど、これはまだ時間がかかるのだろうか。当面は、変換アダプタをなくさないように気をつけないといけないかな。

純正アダプタとBUFFALOのちょいテレi(旧世代の製品なので、現行製品よりサイズが大きい)
iPhone 5とアダプタ、ちょいテレi(旧)の全部つなぐとこんなに長くなってしまう