カーナビはBluetoothでテザリング

2012年5月29日 06:00
(法林岳之)

 NTTドコモから夏モデルが発表されたけど、今回はXi対応スマートフォンがさらに増え、選択肢もグッと拡がった印象だ。MEDIASにもwithシリーズで、グッと薄くなった「MEDIAS X N-07D」が発表された。

 Xi対応スマートフォンを選ぶメリットとして、LTE方式による高速・大容量・低遅延のデータ通信ができることが挙げられているけど、実際にユーザーが利用するシーンで考えると、「Xiトーク24(Xiカケ・ホーダイ)」が契約できたり、パソコンなどを接続してのテザリング利用時のパケット定額サービスの上限額が変わらないことが挙げられる。

 ただ、ボクの場合、Xiトーク24は使うとして、テザリングについてはあまり使う機会がないというのが正直なところ。というのも普段使っているパソコンにはWiMAXが内蔵されているし、モバイルWi-Fiルーターもいくつか持っているうえ、外出先でWi-Fi環境が提供されていることもあるため、テザリングの出番がほとんどないのだ。

 逆に、使いたいけど、標準ではほとんどの機種でサポートされていないのがBluetoothによるテザリングだ。「Bluetoothはヘッドセットに使うけど、テザリングなんて必要?」と言われることもあるけど、実はカーナビはBluetoothに対応しているものが多く、Bluetoothテザリングでインターネットに接続することにより、音楽CDをリッピングするときにCDDBを参照したり、リアルタイムのプローブ情報を送受信したり、天気予報や渋滞情報、周辺情報なども参照できる。いわゆる「通信対応ナビ」的な使い方ができるわけ。

 MEDIAS LTE N-04Dをはじめ、AndroidスマートフォンでBluetoothテザリングを利用するには、今まで「PdaNet」というアプリがよく使われていたんだけど、現在はその後継とも言える「FoxFi」というアプリを使っている。使い方はいたって簡単で、あらかじめカーナビとMEDIAS LTE N-04DをBluetoothでペアリングしておき、FoxFiを起動して、「Activate Bluetooth DUN」にチェックを付けるだけ。もし、自動的にダイヤルアップしないときは、カーナビ側のプロバイダ設定を再チェックしたり、カーナビのBluetoothの機器接続メニューで再接続してみるのがおすすめだ。

 ちなみに、FoxFiでの接続は他のAndroidスマートフォンで利用できるが、Xi対応スマートフォン以外の利用ではパケット定額サービスの上限額が変わってくるので、注意が必要だ。

 でも、考えてみれば、高機能なカーナビにしてもプローブ情報にしてもある意味、日本特有の環境でもあるので、日本仕様を謳うスマートフォンなら、Bluetoothテザリングくらいは標準で搭載して欲しいところです。