米国・T-MobileのプリペイドSIMカードを日本でチャージ

2012年5月11日 06:00
(石野純也)
「BlackBerry World 2012」の展示会場

 こんな記事や、あんな記事が掲載されていたことからお察しの方もいるかもしれないが、ゴールデンウィーク前半は、米国・フロリダ州オーランドで開催された「BlackBerry World 2012」を取材していた。今年は「2012 International CES」に続き、2回目の渡米となる。

 すでにこのコーナーで何度も書いているとおり、海外取材をする際には基本的に現地のプリペイドSIMカードを購入、利用している。ただ、契約には少々時間がかかるうえ、常にキャリアショップが宿泊先の近くにあるとは限らない。渡航のたびに電話番号が変わってしまうというネックもある。北米は、CESのほか、CTIAやWWDC、Google I/Oなど、多数のモバイル関連イベントが開催される地域でもある。すべてに参加するわけではないが、訪れる回数が減ることはないだろう。そこで今回は、1月に契約した「T-Mobile」というキャリアのプリペイドSIMカードをチャージして使うことにした。

 ただし、プリペイドSIMカードには大抵の場合、有効期限が設定されている。T-Mobileのものは、原則として最後のチャージから90日が経過すると失効する。1月上旬にCESで契約したプリペイドSIMカードは、4月上旬までしか使えないというわけだ。これでは、4月30日の渡米まで電話番号を維持できない。そこで、ちょっとした裏技を使うことにした。北米のT-Mobileはオンラインチャージに対応しており、アカウントを作成するだけで利用できる。支払いはクレジットカードでOK。日本のクレジットカードも通るようになっていた。試しに日本からチャージしてみたところ、すぐに残高が増え、有効期限も90日間延びた。

 米国にいる必要がないため、90日ごとにきっちり日本でチャージしていけば、いつまでもSIMカードを利用可能な状態で維持できる。数カ月に1回程度の頻度で渡米する人にはオススメできる使い方だ。ちなみに、今回は渡米後、さらに100ドル分チャージしたため、特典で有効期限が1年になった。かなり気の早い話だが、少なくとも来年のCESではこのSIMカードを使っているだろう。1年後にも、忘れずにチャージをするつもりだ。

ネット経由で簡単にチャージできる残高は「#225#」をダイヤルすると、画面に表示される。手軽なため、現地での確認にはオススメの方法だ