Androidでも地震の速報を受けたい
東日本大震災の発生から1カ月経過した4月11日、またもや大きな余震が発生した。その後もしばらくは断続的に比較的大きな余震が続き、被害の少ない都内でも気の休まらない時間が続いた。
東日本大震災の発生以来、フィーチャーフォンや一部のスマートフォンが対応する「緊急地震速報」機能が改めて注目されているが、悩ましいのは、筆者も使っているXperiaなど、緊急地震速報に対応していないスマートフォンに機種変更してしまった場合だ。そこで、そんな不安を少しでも解消できればと、Androidアプリ「なまず速報β」を導入してみた。
はじめに断っておかなければならないが、「なまず速報β」をはじめとするこの類のアプリは、フィーチャーフォンや一部のスマートフォンがハードウェアとして対応している緊急地震速報とは、速報を受ける仕組みが異なる。アプリでは、常駐させる形で起動しておく必要があり、通知は電波状態やネットワークの混雑状況などにも影響を受けるため、過信は禁物というのがセオリーだ。もっとも、過信してはいけないのはフィーチャーフォンでも同様だが。
「なまず速報β」では現在、実験的な機能として、リアルタイムでプッシュ通知を行う機能が提供されている。初期設定ではオフになっているが、これをオンにすることで、比較的早いタイミングで緊急地震速報の内容を受信できる。オフィスや自宅で充電中、あるいはすぐに充電できる環境で、電源に不安が無いなら、この機能をオンにしておくのもいいだろう。
同アプリは機能面でも充実しており、速報の通知画面からワンタッチで震源を地図上で確認できるほか、通知の条件を震度やマグニチュード、震源地からの距離などで設定したり、通知方法や音、マナーモードの一時的な解除を設定したりできる。
速報性についてだが、4月11日の夜、余震で気象庁からの一般的な緊急地震速報が連続する中において自宅で使っていた限りでは、パソコン用ブラウザ「Chrome」の拡張機能として提供されている緊急地震速報の通知機能と同等か、場合によってはそれよりも少し早いといった塩梅だった。
なお、ドコモ、KDDI、ソフトバンクが提供しているフィーチャーフォンと一部のスマートフォン向けの緊急地震速報は、最大震度5弱以上の地震が発生した際、震度4以上の強い揺れが予測される地域の携帯電話に対し配信するというのが基本的な条件だ。「なまず速報β」などのアプリで、余震などによる速報を頻繁に受信して混乱してしまう場合は、携帯電話向け緊急地震速報の通知条件を参考にしてみるといいだろう。