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HUAWEI P10 Plus 極私的ファーストインプレッション

【HUAWEI P10 Plus】

HUAWEI P10 Plus

 HUAWEI P10 Plusを買いました。Amazonで予約注文して、6月9日の発売日から使っています。筆者は、iPhoneを除くと、スマホを発売日に買ったのは久しぶり。相当気に入っていると言っていいでしょう。

 購入した最大の理由はカメラ。筆者はHUAWEI P9も使っていたのですが、ライカのダブルレンズって撮ることが楽しくなるんですよ。デジタル絞りとは思えないほど自然なボケ味が出て、光沢が際立つように撮れたり、モノクロで雰囲気のある写真が撮れたり……。旅行の際に、デジカメを取り出すことが減りました。

 新しいP10は、ライカレンズが第2世代へと進化して、しかもP10 Plusは、よりグレードの高い明るいレンズを採用しているっていうじゃないですか。さらに、フロントカメラのレンズもライカ製に。もはや「買う」以外に選択肢はなかったです(笑)。

 今回は、HUAWEI P10 Plusのカメラについてのファーストインプレッションを書かせていただこうと思います。

 P10/P10 Plusには、人物を見栄えよく撮れる「ポートレートモード」が追加されています。これはフロントカメラでも使えて、「芸術的ボケ味」のオン・オフができ、「ビューティーレベル」を最大10段階で設定できるようになっています。筆者は、従来、自撮りってほとんどしなかったのですが、P10 Plusでは、結構撮っています。

 背景が雑然としているときは「芸術的ボケ味」をオンにし、背景を生かしたいときにはオフにするなど、臨機応変にワンタッチで切り替えられるのが便利です。また、「ビューティーレベル」による肌の補正が、自然というか、ほどよくシミを消してくれるというか、オッサンにも有用な補正を行えるんです。ただし、補正の効果はプレビューでは確認できず、撮影した画像を確認しなければなりません。そこは今後改善してほしいところです。

ポートレートモードの設定画面。右下のオレンジ色のアイコンをタップすると「芸術的ボケ味」のオン・オフができる
ポートレートモードをオフにして撮影
ポートレートモードをオンにして、ビューティーレベルだけ上げて、芸術的ボケ味はオフにして撮影
ビューティーレベルを上げて、芸術的ボケ味もオンにして撮影

 ダブルレンズを備えたメインカメラについては、P9の画質でも十分に満足していたので、今のところは「室内でも明るく撮れるようになったかも」「モノクロの陰影がよりはっきり写るようになったかも」というのが率直な印象。実際に撮り比べると違いがわかるんですが、満足度がぐ~んと上がるようなアップデートではないかなぁと。また、「P9よりも赤が濃く写るかも」と、ちょっと不満に感じている部分もあります。

料理は美味しそうに撮れる
夜景の撮影画質にも満足

 新機能の「ポートレートモード」は、メインカメラではそんなに使っていません。個人的に、撮影後にもボケを調整できる「ワイドアパーチャ」のほうが便利だと思うので、そちらを優先しています。

 でも、人物を撮る機会が多い人には「ポートレートモード」は重宝すると思います。メインカメラではモノクロでも撮影でき、スマホで撮ったとは思えないような雰囲気のある写真に仕上げあります。「ギャラリー」に保存している中で、ここで紹介できる作例が、僕のマヌケな表情のものしかなく恐縮ですが、被写体がよければ、もっともっといい感じに撮れると思います。

画素数が増えたためか、モノクロの画質はP9よりも向上した印象
「ポートレートモード」は顔を認識して、背景を自然にぼかしてくれる

 2倍までは画質が粗くならない「2倍ハイブリッドズーム」も重宝しています。これは、HUAWEI Mate 9にも搭載されている機能で、ダブルセンサーの画素数の差などを利用しているそうです。実際に撮ってみると、本当に画質劣化が気にならないんですよ。なお、「モノクロ」「ポートレートモード」「ワイドアパーチャ」で撮影する場合のズーム倍率は最大2倍(つまり「2倍ハイブリッドズーム」のみ)ですが、初期設定の「写真」モードで撮る場合は「2倍ハイブリッドズーム」を含む最大10倍のデジタルズームで撮影できます。

ズームを使わずに撮影
2倍ズームで撮影

 HUAWEI P9からP10 Plusにアップグレードして、ますますデジカメを使う機会が減るような予感がしております。