みんなのケータイ

地味に役立つ機能が多いHUAWEI P9

【HUAWEI P9】

システム、通信、電池を監視し、最適化できる「端末管理」

 ライカと共同開発したカメラが注目を集める「HUAWEI P9」ですが、カメラ以外の機能もかなり満足度が高いと感じています。実際に使い続けていると「これは便利だなぁ」「気が利いているよなぁ」と思うことが、たくさんあります。バッテリーがピンチになる前に無駄な電池消費があることを知らせてくれたり、オンにすると便利な機能をさりげなく教えてくれたり……。“有能な秘書”のようなスマホと言ってもいいかもしれません。

 HUAWEI P9には、端末の状態をチェックして、最適化する「端末管理」というアプリがプリインストールされています。こうしたアプリは、人によって使用頻度に差があり、どう使いこなせばいいのかがわからない人も少なくないのではないかと思います。ですが、P9では、これを活用すべきときに、ちゃんと通知されるんです。たとえば、電池の消耗が多いアプリが起動したままになっているときや、ストレージを掃除したほうがいいかもというタイミングで、通知が届き、それをタップすると、すぐに最適化作業ができる仕組みです。

電池を無駄に消費しているときは通知が届く
タップするとアプリごとの消費電力を確認でき、選択したアプリを終了できる
長くストレージの掃除をしていない場合にも通知が届く
ストレージに溜まった不要なファイルなどをワンタップで除去できる
「Wi-Fi+」を利用したほうがよい状況で通知が届き、設定に導いてくれる

 「Wi-Fi+」も、使っている過程での通知で、便利さに気づいた機能です。これは、端的に言えば、モバイルデータ通信とWi-Fiをスムーズに切り替えてくれる機能。Wi-Fiをオフにしていても、過去に接続したことがあるWi-Fi親機に近づけば、自動的にWi-Fiがオンになって接続され、接続設定を行ったWi-Fiルーターであっても、それがネットにつながっていない場合は接続されないといった仕組みです。

 外出先で公衆Wi-Fiに接続したものの、期待するような速度が得られず、Wi-Fiをオフにしたことはありませんか? そんなとき、Wi-Fiをオフにしたままで帰宅しても、自宅のWi-Fiには自動でつながってくれるんです。

 細かいことですが、端末をパソコンにつないだときの通知も気が利いています。通知画面に「写真」「ファイル」の項目が表示され、たとえば「写真」をタップすれば、写真をパソコンに取り込めます。筆者はMacを使っていますが、Macの「写真」にもスムーズに読み込めます。

 HUAWEI P9の「設定」画面には、「データ通信量の管理」という項目があります。これは先述の「端末管理」アプリからもアクセスできるのですが、ここでは、よく使うアプリのデータ使用量を素早くチェックできます。自分のスマホ利用を分析でき、格安SIMでスマホを使っている人には役立つのではないかなぁと思います。

USBケーブルでパソコンに接続したときに表示される通知
「設定」メニューの構成も、標準的なAndroidとは若干異なる
データ通信量をチェックできる機能が便利
多くのデータ通信量を使うアプリがわかる

 もうひとつ、さりげなく役立っているのが「スクロールショット」。縦に長いスクリーンショットが撮れる機能です。ショートカット(クイック設定パネル)にある「スクリーンショット」のアイコンをタップし、続く画面で「スクロールショット」をタップすると、表示中の画面がゆっくりとスクロールし、タップして止めるまでの位置を静止画として保存できる仕組み。Webページをオフラインで読みたいときや、Twitterのタイムラインを保存しておきたいときなどに重宝しています。

ショートカットから「スクリーンショット」操作が可能
こんなに長~い画面をJPEG形式で保存できる