スタパ齋藤のコレに凝りました「コレ凝り!」

安いけど超ツカエル! アルカスイス互換雲台×3種

じゃあ雲台もアルカスイス互換で!

 前回書きました「アルカスイス互換クイックシュー」(該当記事)。いや~、一度使うとホントに便利さを実感! 詳しくは前回の記事をお読みいただければと思いますが、アルカスイス互換のクイックシューはシンプル&クイックに扱えるわりには、カメラの固定力が強く、ヒッジョーに快適に使えます。また、現在はアルカスイス互換品が多々あり、それらが選択肢に入るのも楽しいしナニカと有利です。

アルカスイス互換クイックシューの一例。三脚の雲台(カメラ固定部)上部にクランプを、カメラ底部にプレート(写真左の右側パーツ)を固定して使うと、雲台へのカメラ着脱が非常に手軽になります。アルカスイス互換品は多々ありますが、意外なほどつくりがシッカリしたものが多いように感じられます。
写真左は、左がアルカスイス互換クランプで、右の赤いパーツがアルカスイス互換プレート。右の2つのパーツはカメラをリュックなどのベルトに装着するためのクイックシューですが、そのプレート部がアルカスイス互換というわけです。これらを使うと「カメラを体に装着して歩き、撮影時はカメラを体から外して三脚にサッと固定する」といったことができます。

 まあ、単純に、クイックシューを「アルカスイス互換」に統一したってだけの話なんですけど、パーツも比較的に安価でありつつバリエーションが豊富ですし、前述のように十分な実用性もあります。

 結局、かな~り便利なので、じゃあ雲台自体もアルカスイス互換品を使ってみましょう! という流れに。既存の雲台にクランプのパーツを装着すれば、実用上アルカスイス互換雲台になりますが……ただ、雲台にパーツを後付けするので、雲台の安定感がすこ~し損なわれますし、重さもすこ~し重めに。

 最初から雲台自体にアルカスイス互換クイックシューの機構が備わっていれば、当然ですがより軽量になりますし、安定感も高かったりします。そしてそういう「アルカスイス互換雲台」がけっこー流通しています。しかも、本家アルカスイス製品と比べたらヒッジョーに安価♪

軽くて小さいSUNWAYFOTO「FB-28i」

 アルカスイス互換雲台を使ってみよう! ということでまず買ってみたのが、SUNWAYFOTO(サンウェイフォト)の「FB-28i」(公式ページ)です。小型のボール雲台(自由雲台)で、質量207gと軽量。Amazonの商品説明には「最大耐荷重:12kg(実用耐荷重:2kg)」とあります。Amazonで9500円でした。

 ちょっと細かい話ですが、既に生産完了と思われる「FB-28」というモデルがあるようで、そちらはメインのノブにフリクション機構(雲台の可動部が一定以上緩くならない機構)も備わっているもよう。ですが、ここで紹介している「FB-28i」にはフリクション機構はないと思われます。

 などと書いているのは、ナゼか「FB-28i」の日本語の商品販売ページなどには「フリクション機構アリ」的な情報が書かれていたりするから。たぶん「FB-28」というモデルと混同しているようです。ともあれ、購入時はご注意ください。

SUNWAYFOTOの「FB-28i」。ツマミはメインノブとパンニングノブとプレート固定ノブの合計3つ。プレートは付属しません。つくりはよく、粗雑な感じはありません。
三脚に固定する部分の直径は40mmなので、一見すると「ミニ三脚にピッタリ」というサイズですが、より大きい三脚と組み合わせた場合もコンパクトでイイ感じです。実用耐荷重は大きくありませんが、ミラーレス機と標準ズームレンズくらいなら十分強固に固定できます。

 固定するカメラやレンズがわりと軽量なら「コレだけでOK」と言える耐荷重があり、シンプルで扱いやすいという実用性もあります。SUNWAYFOTOのアルカスイス互換プレートは、クランプから脱落するのを防ぐシクミ(ネジ)があり、SUNWAYFOTO製アルカスイス互換クランプと組み合わせると、カメラの不意の落下を防げて便利です。

 ほかのアルカスイス互換ボール雲台もだいたいそうなんですが、メインノブを半回転くらい回せば雲台部を固定したり緩めたりできて、クイックに操作できます。工作精度の高さを感じさせる操作感があります。

 ただ、大きな三脚と組み合わせて、重めカメラ&レンズを長時間安定的に固定するという用途には向かないと思います。また、メインノブを一定以上緩めた状態ではボール部が非常に軽く動くので、注意しないとカメラが急に傾いてレンズをぶつけてしまうということがあるかもしれません。まあ、この点はほかの「フリクション機構非搭載ボール雲台」と同様ですが。

 でも小さくて軽くて扱いやすいですし、1kg少々くらいのカメラ&レンズならガッチリと固定できますし、1万円以内で買えちゃったりします。実際に購入して使ってみて、なかなか満足度が高いアルカスイス互換ボール雲台だと感じられました。

SIRUIの「フリクション機構付き」ボール雲台

 やや高性能なボール雲台(自由雲台)には「フリクション」と呼ばれる機構が搭載されています。ボール雲台は、雲台のノブを緩めるとカメラが急激にカタッと傾いたりすることがあるので扱いに注意が必要ですが、その「急激な傾き」を防ぐのが「フリクション」機構。「雲台の動きが緩くなり過ぎない」「雲台の動きを硬めに保っておける」という機構です。

 前出のボール雲台より少し耐荷重が高いものが欲しいと思いつつ探していたら、SIRUI(シルイ)の「G-10X」(公式ページ)を見つけました。フリクション機構搭載のアルカスイス互換ボール雲台のようでしたので、購入しました。重さは300gですが最大耐荷重は18kgあります。Amazonで8521円でした。

SIRUI(シルイ)の「G-10X」。前出のSUNWAYFOTO「FB-28i」よりちょっとだけ大きい、フリクション機構付きボール雲台です。フリクション(摩擦)調節用ノブがあるので、ノブは合計4つです。アルカスイス互換プレートが付属し、雲台から不意に脱落しない独自機構を備えています。
オリンパスの「OM-D E-M1 Mark II」とズームレンズ(12-40mm)や望遠レンズ(300mm)を組み合わせて、雲台にセット。安心感のある固定力です。フリクションの調整により、ノブを緩めたときの「突然かつ急激なカメラのおじぎ」を回避できます。300mmのレンズは、三脚座がじつはアルカスイス互換なので、そのままアルカスイス互換雲台にセットできます♪

 前出のコンパクトな雲台と比べて、ちょっとだけゴツめ重めの雲台ですが、フリクション機構が備わりつつ耐荷重も高いため、カメラの保持力はワンランクUPという印象です。SIRUIの雲台は初めて使いましたが、つくりが良く精度も高くて、とてもコストパフォーマンスが高いと感じました。アルカスイス互換の独自プレートも使いやすい。イイかもSIRUI~! 三脚も使ってみたいかも! とか思いながら、な~んかヤバげな「沼」の存在も感じました。

やっべぇ~使いやすい! SIRUI「K-10X」

 んむむ~SIRUIのアルカスイス互換ボール雲台イイじゃん! ほかにどういうのがあるの~? みたいな感じでSIRUI製品をアレコレ調べていましたら、ちょっと良さそうなボール雲台を発見。「K-10X」(公式ページ)という製品です。Amazonで1万1708円でした。まーそんなに雲台ばっかり買っても……と思いつつも、好奇心に負けてポチッと購入。

 詳細はリンク先をご覧いただくとして、良さそうだと感じたのは「フリクション調節ノブがメインノブと一体化」している点。操作法など調べると、これなら不意にフリクションを変更しにくく、調節がラクかもしれないと思いました。結果、前出のフリクション機構搭載雲台より、こちらのほうが使いやすく感じられましたし、ノブ数も少なくて操作しやすいです。

SIRUIの「K-10X」。アルカスイス互換のボール雲台で、ノブは3つ。メインノブにはフリクション調節の機能もあります。アルカスイス互換プレート付き。
メインノブの表面に見える小さなネジがフリクション設定用ネジで、指の腹などで回せます。このネジを緩めておき、カメラをセットしてノブを締めていき、ちょうど良い抵抗感のところでノブを止めて小さいネジを締め込みます。これでセット完了。以降、ノブは必要以上には緩まないようになり、カメラの急激な傾きを防げます。

 フリクションの設定を容易に行えつつ、間違ってフリクションを緩めてしまうようなミスも起きにくく、なかなか実用的♪ ほか、つくりも良く、精度も十分高く、1万円少々で購入できることが信じられない程度、よくできていると感じられました。SIRUI純正のアルカスイス互換プレートもよくデキていて、「SIRUIで揃えようかな」と思っちゃいました。

 ともあれ、アルカスイス互換ボール雲台。これもまた安価で高品質な製品がいろいろあるという印象。いや~イロイロな意味&観点で時代が変わった感じがします。ユーザーにとっては、とてもいい時代だと思います。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。