≪新刊立ち読み≫スマートフォンのはじめかた
「Androider+」4月号

Androidアプリ開発への道


 本コーナーでは、「できる」シリーズをはじめとしたスマートフォン関連の新刊を立ち読み形式で眺めながら、スマートフォンの基本的な使い方や便利な使い方をご紹介していきます。

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(118ページより)
 Androidアプリは使うだけじゃない!作るものでもある!人気のアプリ開発者にアイデアの源や開発ノウハウについて聞いてみよう!

立花 翔さん
GMOインターネット特務担当、Android/iPhoneアプリ開発者
 個人で550万ダウンロードを叩き出し、iPhone、Android共にミリオンを記録している両刀遣いの企画・開発のスペシャリスト。「コピペではじめるiPhoneゲームプログラミング」好評発売中
Automatic Task Killer
無料
S.Tachibana
 あらかじめアプリを登録しておくことで、使用し終わったアプリを自動的に終了させてくれるユーティリティアプリ。メモリの節約になり、動作の重い機種も、これでサックサクに!?

550万ダウンロードを個人で記録

 立花さんは、Androidアプリがきっかけになり、勤め人から、フリーランスのアプリ開発者へ転身した。アプリ開発を始めたのはAndroidスマートフォンが日本で出始めた頃だ。1年ほど経った頃には「アプリからの収入が会社員の年収を超え」、独立を決意した。

「以前、デザインが大好きでノキア携帯を使っていたのですが、そのときから携帯電話は自分でアプリを入れて使うもの、いやアプリを入れてはじめて使い物になるという感覚になりました。Androidでアプリが作れるようになると知って、作ってみたいと思いました」

 大ヒットとなったAutomatic Task Killerは風呂場で3分間基本構想をFIXさせた。「初期の頃のAndroidスマートフォンはタスクキラーが必須。毎回手動でタスクを消しているうちに『これが自動にできたら楽だなあ』と思って作りました」

アプリを成功させるのは構成力

 アプリ開発者になる前にはウェブ開発や簡単なプログラミングをしてきたが立花さんはなぜ大成功できたのか。「プログラムについては自分の技術が高いとは思っていないし、それでも大ヒットアプリは作れる」と言う。

「アプリを成功させるのは、レストランをまわすのに似ていると思うんです。お店って腕のいいコックだけではダメで、きれいな看板や心地よいサービスがあって、もちろん料理もおいしくて。それでお客さんに満足して帰ってもらってこそ、リピートされたりクチコミされたりする。アプリも同じで、全体の構成が必要。プログラムだけだと料理だけになってしまうので。ビジュアルも大切だし、サポートも重要です」

 自己満足に陥らないことも重要。「どんなアプリが良いアプリか決まっているというより、ユーザーさんが気に入ったものが良いアプリ。フィードバックを受けメンテナンスを続けています。大変ですが、みなさんに使ってもらえたらうれしいですからね」

 レビューで★1つが付くと辛いという声も多い。そのためにも対応状況やフィードバック先情報を目につきやすい場所へ掲載する工夫をしている アプリを育てるためにフィードバックは重要だ。ログの記録機能を搭載しておけば、不具合があったユーザーからの情報を得ることができる 立花さんの作ったアプリ。このうちのいくつかのアプリからはかなりの定期収入があるとか!? 開発を目指す人は、参考にしてみよう!
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書名Androider+ 4月号
価格780円(税込) 電子版600円(税込)
判型A4変形 128ページ オールカラー
付録「アンドロイダーがおすすめ!ベストアプリ365」A5 128ページ オールカラー
発売日2011年2月18日(土)
発行株式会社インプレスジャパン
発売株式会社インプレスコミュニケーションズ

書籍の詳細

(編集部)

2012/3/19 10:00