レビュー

「P40 Pro」で“映り込んだ人を消す”AI撮影と50倍ズームを体験してみた

「P40 lite 5G」「P40 lite E」も写真でチェック

 日本での発売が決まった「HUAWEI P40 Pro 5G」「P40 lite 5G」「P40 lite E」の3機種。いち早く触れる機会を得たので写真を中心にご紹介する。P40 Pro 5Gについては、その特徴であるAIを駆使した撮影なども体験できたので、あわせてご紹介しよう。

P40 Pro 5Gで体験するAI撮影「映り込んだ人を消す」「ガラスの反射を消す」

 5000万画素の広角カメラや4000万画素の超広角カメラなどを備える「P40 Pro 5G」では、特徴のひとつとしてAIを駆使した撮影機能が挙げられる。

 使い方はまず撮影する際、画面左上にある円形のマークをタップしてAI撮影をONにしておく。そして撮影後、「編集」を選び、利用したい機能をタップするだけ。「通行人を削除」は、たまたま映り込んだ人で、カメラを見ていない人を写真から消す機能。そして「反射を削除」は、ガラス越しの撮影でガラスに反射して映り込んだものを削除する機能だ。

撮影しようとしたら、後ろを人が通りがかった!
そんなときは「通行人を削除」を選ぶ

 撮影後、編集画面の画面下には、連写した写真が並ぶ。王冠マークがついているものは、AIで「これが良い写真」と選んでくれたものだが、それ以外のものも選べる。好みの一枚をチョイスした上で、「通行人を削除」をタップするだけ。今回試した際には、見事、通行人が消えた写真になった。通行人が本来いた部分を拡大してみると、同時に記録された別の写真の情報と組み合わせ、合成処理が施されたことがわかる。

 何らかのランドマークなどを背景に撮影する際、見知らぬ人が1人だけ映り込んでしまった! という場面で重宝しそうな機能。もちろん、背景でもっと多くの動きがあった場合はどうなるか、試したくなるところだ。

後ろを歩く人が映り込んでいる
「通行人を削除」を押すと、後ろの人が消えた
同じタイミングで記録された写真。削除した人が被っていた部分は、ゼロから勝手に合成したのではなく、同タイミングで記録された複数の写真の情報を使ったことがわかる

 撮影が可能な美術館などで撮影しても、ガラスの反射で、本来撮りたかったものがよく見えない……という場面で役立つのが「反射を削除」だ。使い方は「通行人を削除」と同じ。AI撮影をONにして、撮影後、編集画面でボタンをタップするだけ。

 反射による映り込みはゼロにはできないが、かなり抑えられ、被写体がクッキリとした。

 このほかAI撮影では、動く被写体の決定的瞬間を記録する機能もある。今回はトランポリンで跳ねる人を撮影したところ、さまざまな動きが記録された中から、これぞという一枚を記録できた。

シャッターボタンを押すと、撮影完了までわずかに時間をかける
複数の写真が記録されている
ベストな場面をチョイス

 AI撮影時、シャッターボタンを押すと、撮影が完了するまで少し時間がかかる。このとき複数の画像を記録しており、それを活用することでユニークな使い勝手を実現している。

50倍ズーム、その威力は

 光学5倍ズーム、デジタル50倍ズームで撮影できる「P40 Pro」。50倍とはいえ、デジタルズームではぼんやりした写真になってしまうので……ということで実際に試してみた。

それなりに広いイベントルームの端と端に、被写体となるパネルとP40 Proを設置
これで5.1倍
9.1倍(手動でズームを操作した倍率)
15倍。パネルの文字が読める
50倍。パネルの中の写真1枚が画面に大きく表示された

 手持ちではなく、台に置いてのテストとなったが、その威力はわかりやすいもので、離れた被写体にぐぐっと迫り、粗さもかなり抑えられていることがよくわかる。

写真で見るP40シリーズ

 ここからは各機種の外観を紹介する。

P40 Pro 5G

P40 lite 5G

P40 lite E