ソフトバンク、緊急地震速報への対応を開始
ソフトバンクモバイルは、今後発売される3G端末およびスマートフォンについて、「緊急地震速報」機能を搭載すると発表した。2011年度の上期に発売される端末は、一部を除いて対応するほか、2011年度下期以降もすべて対応する方針。また、Android搭載スマートフォンでは、発売済みの一部機種も対応させる。
ソフトバンクでは、緊急地震速報に対応した端末「831N」を2009年9月に発売。緊急地震速報サービスについては2010年8月に一部地域で提供を開始し、2010年10月からは全国を対象にサービスを提供している。一方、緊急地震速報対応機種については、2010年10月時点で「順次拡大していく予定」としていたものの、現在に至るまで対応機種は当初の「831N」のみとなっている。
ソフトバンクは今回のサービス拡充により、今後発売する端末は、一部を除いて「緊急地震速報」に対応する予定。
Android搭載スマートフォンとしてすでに発売している一部機種でも、3G端末と同様の緊急地震速報に対応させる、ソフトウェア・アップデートを提供する。対応できる理由は、「ハードウェアは、すでに対応可能なものを搭載しているため」という。提供時期は現在未定。対応予定の機種は、「DELL Streak 001DL」「GALAPAGOS 003SH」「GALAPAGOS 005SH」「HTC Desire X06HT」「HTC Desire X06HT II」「HTC Desire HD 001HT」「Libero 003Z」。
また、iPhone向けの施策として、緊急地震速報を利用した通知機能を提供しているアプリ「ゆれくるコール” for iPhone」を開発したアールシーソリューションに対し、サーバー増強など全面的な支援を行う。また、アールシーソリューションは同アプリのAndroid版も近日中に提供する予定で、Android版についてもソフトバンクが同様に支援を行う。
なお、キャリアが対応端末向けに提供している緊急地震速報は、輻輳(ふくそう)の影響を受けずに受信できる。一方、同アプリは緊急地震速報を利用した通知を受ける際にパケット通信を利用する。このため、ネットワークが混雑している環境では、正確に受信できない場合がある。3G端末や今回対応が表明されたスマートフォンとは通知を受ける仕組みが異なるので、留意する必要があるだろう。
2011/4/18 13:20