光と音楽で携帯のある場所をデザインするiida「LIGHT POOL」
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KDDI、沖縄セルラーは、「iida」ブランドの最新モデル「LIGHT POOL」を発表した。7月下旬以降に発売される予定。
「LIGHT POOL」は、プロダクトデザイナーに新進デザイナー坪井浩尚氏を起用した折りたたみ型CDMA 1X WIN端末。携帯電話に新しい感性を盛り込むべく、29歳の若手デザイナーに端末デザインを託したモデルとなっている。
端末デザインは、建築におけるトラス構造(三角形のフレームで組まれた構造様式)をモチーフしており、背面部とバッテリー側に大胆に三角形のフレームがあしらわれている。三角の窓には、合計22個の高輝度LEDを備え、着信や端末の開閉にあわせて合計100パターンの光の演出が楽しめる。数字ボタンの左下にあるボタンを押すと、光と音の演出が長く楽しめる「ロングプレイモード」が利用できる。光と音の演出は、映像作家で音楽家の高木正勝氏によるもの。
また、三角の窓の光のパターンを利用して、毎時数字をイメージした発光パターンで時刻を知らせる機能なども用意されている。
ボディカラーはWHITE、PINK、BLACKの3種類。WHITEとBLACKはマットなフレームに、光沢のある三角窓が配される。PINKは金属調のフレームを採用している。ボディの柄としてトラス構造のデザインを採用するとともに、ボディーのフレームも三角形にくりぬかれたトラス構造が採用されている。
端末の操作キー、数字キーともに大型ボタンを採用しており使いやすさに配慮したことが見受けられる。ただし、発表会で試用した限りにおいては、操作キーとクリアキーを何度か誤って入力してしまった。人によっては若干慣れが必要かもしれない。
端末の製造メーカーは東芝。ディスプレイは、約3.2インチ、フルワイドVGA表示のTFT液晶を搭載。カメラはオートフォーカス付きの808万画素CMOSで、最大16GBのmicroSDHCカードに対応する。国際ローミングサービスとして、「グローバルパスポートCDMA/GSM」に対応する。
ワンセグやおサイフケータイ、赤外線通信、GPS、Bluetoothなどに対応。防水には非対応となる。端末ソフトウェアのベースは東芝製の「T003」で、カメラの画素数向上、GSM対応といった新たな機能が盛り込まれている。
大きさは約110×50×17.8mmで、重さは約132g。連続通話時間は約220分、連続待受時間は約290分。
なお、iidaの周辺機器製品「LIFESTYLE PRODUCTS」では、今回の「LIGHT POOL」専用アイテムとして、専用ケース「LIGHT POOL JACKET」、三角窓に貼れるシール「LIGHT POOL FILM」が用意される。
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■INFOBARに感銘を受けたケータイ世代のデザイナー起用
発表会に登壇したデザイナーの坪井氏は、LIGHT POOLについて、形というより、携帯電話を取り巻く“現象”を盛り込んだとした。つまり、夕日が空気中のチリやホコリ、水分などによって赤く見えるように、携帯電話を取り巻く環境全体をデザインに取り入れたという。
坪井氏は現在29歳、携帯電話を手がけるデザイナーとしては若手になるだろう。同氏は、「21歳のとき、深澤直人さんのINFOBARを見てデザインがケータイと人との距離を縮めることを知った。それがこの道に進む1つのきっかけになった。(LIGHT POOLで)多くの人とケータイとの距離を縮められたのではないか」と語っていた。
2010/7/13 11:00