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【今日は何の日?】2005年4月28日、ソフトバンクが1.7GHz帯の実験局免許を取得した日

2020年4月10日、本誌「ケータイ Watch」は、創刊20周年を迎えることができました。20周年となる2020年度、本誌では、日々「これまでの20年」を振り返ってまいります。

2005年、ソフトバンクが1.7GHz帯の実験局免許を取得

 2005年4月28日、ソフトバンク傘下で、携帯電話事業参入を目指していたBBモバイルは、総務省より1.7GHz帯の実験局免許を取得したと発表。同日から、さいたま新都心地域で実験をスタートさせた。

ソフトバンク、自前での携帯電話事業参入を計画

 当時のソフトバンクは、携帯電話事業参入を目指し、自前での展開やMVNOなどで展開する計画があった。

 11月には1.7GHz帯の全国バンドについて、総務省が、新規参入する他2社(イー・モバイル、アイピーモバイル)とともに、免許を付与することを決定。2007年4月からのスタートを目指し、準備を進めていったことがうかがえる。

ボーダフォン買収に方向転換、1.7GHz帯は返納

 ところが、その4ヶ月後ソフトバンクは当時業界3位だったボーダフォンの日本法人を買収することを発表。当時のボーダフォンによって携帯事業を展開することになったソフトバンクは、免許を取得していた1.7GHz帯の免許を返納することになった。

 買収の理由について、孫氏は「昨年まではMVNOに向けた交渉を行なってきたが、だんだんと“買収したほうが早いのではないか”と考え、今年初めから買収向けて交渉してきた」と語った。

その後、再び1.7GHz帯を使用することに

 1.7GHz帯はこのあと、イー・モバイルとアイピーモバイルの2社が使用することとなった。アイピーモバイルは2007年10月に破産し免許返上。イー・モバイルは、他社との合併などの経緯を経て2015年にソフトバンクが吸収したため、ソフトバンクも同周波数帯を使用することになった。

現在の1.7GHz帯

 同周波数帯は、2018年にKDDIと楽天モバイルに新規割当がされ、現在のMNO4社すべて同周波数帯を使用している(NTTドコモは東名阪バンドのみ)。

 15年前の今日、ソフトバンクが自前での携帯電話網への一歩を踏み出した日であった。