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Wear OSのスマートウォッチ「TicWatch Pro」登場、2万9499円

 Mobvoiは、スマートウォッチ「TicWatch Pro」を24日20時に発売する。価格は2万9499円(税込)。Amazon.co.jpを通じて提供され、年内には店頭に並ぶ見込み。

 「TicWatch Pro」は、ソフトウェアプラットフォームに、グーグルの「Wear OS by Google」(旧Android Wear)を採用するスマートウォッチ。

 1.39インチ(400×400ピクセル)の丸形ディスプレイは、透明なFSTN液晶モノクロディスプレイの下に、有機ELディスプレイを重ねるという構造を採用。普段はFSTNディスプレイで電力消費を抑えつつ、スマートウォッチとして利用する場合は有機ELディスプレイを用いることで、消費電力を抑える形。

 具体的には、Wear OSで有機ELディスプレイというスマートモードでは2~5日の駆動となり、FSTNディスプレイで表示するエッセンシャルモードはフィットネス機能にフォーカスし、日時、睡眠時間、心拍を表示して30日間駆動する。

 Wear OS対応ということで、Google Play Storeからアプリや文字盤を追加できる。好みの音楽ストリーミングアプリを使うこともできる。Googleアシスタントをサポートし、音声で操作できる。

 時計としては、ベゼルとリアカバーにステンレスを採用し、残りの部分でグラスファイバーで強化された硬質ナイロンを用いる。バンドは二層構造で、外はイタリア製の本革で覆われ、肌に触れる部分はシリコン素材となる。

 IP68の防水防塵仕様で、水深1.5mで最長30分持つ。なお水泳時の着用は非推奨とのこと。

 シャドーブラックとリキッドメタルシルバーの2色をラインアップ。GPS、心拍センサーを備える。チップセットはクアルコム製のSnapdragon Wear 2100、メモリは512MB、ストレージは4GB。バッテリー容量は415mAh。

 グローバル版では、NFCに対応し、Google Payが利用できるようになっていた。今回の日本版はNFC機能は備えているものの、現時点では利用できない。今後、Wear OSを通じてGoogle Payが日本でも提供されるようになれば、TicWatch Proのソフト更新で利用できるようにする方針。ただしFeliCaの機能は備わっていない。中国では、QRコード決済が人気とあってTicWatch Proでは画面上にQRコードを表示して支払いに使うといったこともできるのだという。

TicPods Free

 あわせて同社では、完全ワイヤレスイヤホン「TicPods Free」を10月中旬に発売する。価格は未定。ホワイト、レッド、ブルーの3色が用意される。

 Bluetoothでスマートフォンで接続する完全ワイヤレスイヤホンで、その特徴は、タッチ操作できることと、複数の音声AIアシスタントをサポートすること。

 タッチ操作では、たとえばダブルタップで通話のON/OFF、スライドで音量調節、長押しで通話拒否や音声AIアシスタントの呼び出しといった使い方ができる。

 耳に装着することを検知できるようになっており、オーディオ再生を自動的に開始する。

Mobvoiとは

 同社は、音声認識とAIに強みを持ち、スマートウォッチのほか、スマートスピーカー、車載機器などを手がける。中国・北京に拠点を置くスタートアップ企業で、2015年にはグーグルからの出資を受けたり、2017年にフォルクスワーゲンから1.8億ドルの投資を受け、戦略的パートナーシップを締結したりするなど、成長を続けている。

MobvoiバイスプレジデントのLin Yili(林宜立)氏

 同社のスマートウォッチ「TicWatch」は2015年に初めて登場し、後継製品を提供。これまでに、フィットネスバンドを除く、スマートウォッチ分野では世界4位のシェアを獲得している。

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