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「iPhone X」発売日から対応予定、熟練の技でフィルム貼り
UNiCASE東急プラザ表参道原宿で体験
2017年10月31日 12:00
iPhoneケースの専門店「UNiCASE」では、iPhoneの画面保護フィルムを貼るサービスを提供している。フィルム貼りサービスは量販店などでも提供されているが、UNiCASEでは熟練のスタッフが追加料金なしでフィルムを貼ってくれるのが特長だ。今回はUNiCASEの旗艦店であるUNiCASE東急プラザ表参道原宿でフィルム貼りをしてもらったので、その様子をレポートする。
UNiCASEのフィルム貼りサービスに対応するのは、同店が指定する、主にUNiCASEブランドのフィルムのみとなる。種類は豊富で、たとえばiPhone 8/7/6s/6であれば、オーソドックスなタイプ、つや消しのアンチグレアタイプ、Dragontrailガラスタイプ、保証プラン付きガラスタイプの4種類から選べる。
各フィルムのサンプルも店頭に置かれていて、触り心地を実際に比べられるようになっている。ちなみに人気なのはガラスタイプで、とくにiPhone 7/8向けの保証プラン付きガラスタイプは、取材日には売り切れとなっていた。保証プラン付きのものは、保証期間内であれば何度でも張り直しがお願いできるとのこと。画面への映り込みを防ぐアンチグレアタイプは、指滑りが非常に良く、「パズドラ」など激しいフリック操作の伴うゲームのプレーヤーが選ぶことが多いようだ。
UNiCASE東急プラザ表参道原宿では、レジの裏にフィルム貼り専用の作業スペースが2つある。作業時間は1枚10分程度だが、新機種の発売直後や休日などは順番待ちとなることもあるという。フィルム貼りは社内でトレーニング課程を修め、一定のフィルム貼り技術を身につけたスタッフによって行われるので、その出来映えは文字通りプロ級だ。
今回はiPhone 8 Plusにガラスフィルムを貼ってもらった。iPhone 8 Plus向けの保証プランなしのガラスフィルムは、旭硝子のDragontrailで、UNiCASEでは3,240円(税込、フィルム貼りサービス付き)となっている。
ちなみに今回は取材のため、フィルム貼りを横で見学させてもらっているが、通常はiPhone預けて貼ってもらうことになる。といっても、混雑などの状況でない限り、希望すれば横で見学させてもらえることは多い。
フィルム貼りはまず、iPhone表面の清掃から始まる。アルコールで軽く拭いたあと、表面に付いた細かいホコリをセロテープの粘着力を使って取り除いていく。このとき使っているセロテープは何でも良いわけではなく、ほどよい粘着力がありながら、糊が移らないものを使っているそうだ。細かいチリも見逃さないよう、作業台は電気スタンドでかなり明るく照らされている。
ゴミを取り除いたら、フィルムの位置を決めて貼り付ける。不慣れな人がやると、もっとも気を遣う行程だが、手慣れたUNiCASEスタッフはこれを一瞬でやってしまう。ここで気泡が残ることがあるが、それもすぐに追い出してしまう。
フィルムの下にホコリが入ってしまったときは、フィルムを一部だけ剥がし、セロテープの粘着力で取り除いていく。作業は客の出入りも多い店内で行われるので、いくら掃除してもホコリを完全に防ぐことは不可能だ。入ってしまったホコリをあとから取り除いてリカバリーした方が確実というわけである。
ガラスフィルムの場合、めくるように剥がすのが難しいが、少しだけならば曲げて隙間をつくれるので、その隙間にセロテープを差し込み、ホコリを取り除いていく。ここまで来ると、かなり訓練を積んでないとマネはできそうにない、熟練の技だ。
入り込んだホコリを取り除き、フィルムを貼り直せば、あとはボディを最後にさっと拭いて完成だ。作業時間は10分もかからなかった。当たり前だが、年に1枚貼るかどうかという一般ユーザーに比べると、幾度となく作業しているUNiCASEスタッフの熟練度は、精度・スピード・仕上がりともにケタ違いである。
UNiCASEではiPhoneだけでなく、他店ではあまり手がけていない、iPadのフィルム貼りサービスも提供している。今年になって10.5インチと12.9インチのiPad Proもサービス対象機種に追加された(12.9インチは一部店舗のみ)。iPadは純正のSmart Coverも便利だが、装着するとやや重たくなるので、保護フィルムを貼り、カバーやケースなしに持ち歩くのもオススメだ。
一方、iPhoneやiPad以外のフィルム貼りは提供されていない。Apple Watchのフィルムも扱ってはいるものの、貼るサービスは実施していない。これは対象機種を絞ることで、フィルム貼りの品質を維持しているためだ。機種を問わず対応するとなると、あまり扱わない機種への対応が課題になる。無償で高品質なサービスを提供するために、iPhone・iPadに絞っているというわけだ。
iPhone Xについても、発売当日よりフィルム貼りサービスを提供できるように準備をしているという。iPhone Xはディスプレイサイズが違うだけでなく、ホームボタンがないなど従来のiPhoneとフィルム形状も変わってくるが、これまで培った技術力で対応する予定だ。
ちなみにiPhone 8/8 Plus/Xはいずれも背面もガラスを採用したデザインとなるが、背面も含んだフィルムも販売はしているものの、背面のフィルム貼りサービスは提供されていない。自社ブランドの背面フィルムを開発した上でフィルム貼りサービスの提供を検討はしているものの、実際に行うかどうかは未定とのことだ。
UNiCASEの店内では、iPhoneのモデルごとにケースを販売している。現在はiPhone 7/8向けの品揃えがもっとも多く、iPhone 7 Plus/8 Plus、iPhone 6/6s、iPhone 6 Plus/6s Plus、iPhone 5/5s/SEもそれぞれ専用の棚に多数の商品が並んでいる。iPhone X発売後は、iPhone 7/8に次ぐ規模でiPhone X向け製品が揃えられる予定となっている。
iPhone Xは本体価格だけでなく保証サービス(AppleCare+)も高額となり、修理代金もさらに高額になると予想される。慣れないデザインで使い始めは落としやすくなりそうなので、少しでも保護するために、ケースを使いたいところ。UNiCASEでは人気のケース製品はサンプルを用意し、実際にiPhoneに装着して試すことができるので、持ち心地などにこだわりがある人にはおすすめだ。
UNiCASE東急プラザ表参道原宿では、iPhoneのケース以外にもオーディオやカメラ関連などさまざまなiPhone周辺機器を扱っている。たとえば骨伝導ワイヤレスヘッドホンの「TREKZ AIR」は店頭でも試せる。カナル型完全ワイヤレスイヤホンや本格的なカメラのように使える「PICTAR ONE iPhone Camera Grip」なども用意されている。
場所としては表参道・原宿エリアのど真ん中、東京メトロの明治神宮前(原宿)駅の真上で、Apple Store(Apple表参道)やソフトバンク表参道からも徒歩圏内だ。このあたりで新しいiPhoneを購入したら、ついでに寄ってフィルムやケースを探してみてはいかがだろうか。