「MEDIAS X N-07D」開発者インタビュー
μシリーズの世界観をさらに進化させたハイスペックスマホ
フィーチャーフォンとしては、ある意味成熟していた「エレガントスリム」という“N”の世界観。それを改めて見直し、MEDIASというスマートフォンシリーズで再登場させたのが、7月13日に発売予定の「MEDIAS X N-07D」である。薄さ7.8mmの中に先端サービスを全部詰め込んだだけでなく、そのたたずまいにもこだわりを見せた力作だ。
薄さと性能のバランスはどのようにして実現されたのか、こだわりのポイントや苦労、必見の機能について、NECカシオモバイルコミュニケーションズのモバイル事業本部 事業推進部 マネージャーの高須愛氏、同推進部の寺尾晃一氏、モバイル事業本部 クリエイティブスタジオの川瀬深氏、モバイル事業本部 商品企画部 主任の板本真一氏に伺った。
■薄型でもフルスペックの「N-07D」
寺尾晃一氏 |
――N-07Dの開発コンセプトと特徴を教えてください。
寺尾氏
この端末は、一言で言えば、7.8mmという薄さと軽さの中に、4.3インチの高精細HD液晶、1.5GHzのデュアルコアCPU、Android 4.0、次世代通信サービスXiに対応とハイスペックで、NOTTV、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線、防水防塵まで、すべて詰め込んだ端末です。
薄型でフルスペック、急速充電が可能な1800mAhという大容量バッテリーの搭載、押し感が楽しめる「フィーリングタッチ」の3点が大きなポイントですが、ワンセグに関しては、番組を見ながらツイートして盛り上がれる「ついっぷるテレビ」というアプリを独自に搭載しているのも特徴です。また、フィーチャーフォンでは当たり前だった「伝言メモ」も搭載しました。
デザイン面に関しては、フィーチャーフォンで弊社の端末を気に入って使っていてくださった方が、これからスマートフォンにという時、やっぱり続けて買いたいと思っていただけるようなデザインに仕上げています。
――変更、または強化した点はどんなところでしょうか。
寺尾氏
まずサクサク感ですね。社内で「サクサクプロジェクト」を設けてチューニングを行いました。おかげでどこにも負けない最高の使用感を実現できていると思います。
従来からあった機能では、「ecoモード」で曜日や時間設定が可能になり、自動で節電するというモードが新たに追加されました。カメラは裏面照射の高感度のCMOSセンサー搭載で810万画素ですが、起動時間0.6秒に撮影間隔約0.3秒と、撮影間隔をだいぶ縮め、HDR撮影機能も搭載しました。「瞬撮」も引き続き対応しています。
通知パネルでは、「サラウンド」の設定と、「フィーリングタッチ」のオンオフが可能になりました。Bluetoothは4.0に対応しています。Xi対応になって、テザリングも高速で可能ということで、USBテザリング併用で最大11台まで接続できるようにしています。
――急速充電ですが、何か条件はありますか。
寺尾氏
充電15%以下のアラームが表示されたところから30分充電していただければ、50%まで充電できます。急速充電対応の卓上ホルダを同梱しておりますので、それをご利用いただければと思います。
――急速充電をサポートされた背景はなんでしょうか。
寺尾氏
実際、お客様から「充電時間は何分かかるの?」というお問い合わせが多いんですね。フィーチャーフォンからの乗り換えられるお客様は、当然フィーチャーフォンの感覚で来られますが、スマートフォンのバッテリーはフィーチャーフォンより大きい。増えるのはいいとしても、充電で待たされては不満になってしまいます。そこの軽減はしっかりケアすべきところかなと思っております。
■μシリーズファンのために
川瀬深氏 |
――デザインについてですが、つまり、μシリーズのユーザーの乗り換えがターゲットということでしょうか。
川瀬氏
まさにそうです。
――ということは、「N-07D」はμシリーズ直系のスマートフォンと考えてよろしいですか?
川瀬氏
はい。もともとNECは、折りたたみのときから「エレガントスリム」をキーワードにデザインし続けてきたんですが、今回、もう一度社内で「エレガントスリムとはなんなのか」という点について考えました。どうやって市場を作ってきたのか、というのを復習したわけです。
2007年のN905iμやN906iμは、ハイスペックでありながらファッション感覚の70Xシリーズの流れをも取り込んだ機種でした。そして、2008年のN-02A、2009年のN-08AやN-01B、2010年のN-02C、2011年のN-02Dと、ファッションとハイスペックの両方で独自のポジションを築いてきた歴史があります。
また、デザインとしては、「エレガントスリム」の特徴について3つにまとめました。1つはボディのラインが、直線と曲線の円弧で形作られているアイコン的な形状であること。2つめは、リッチスリムということで、背面パネルに微妙にアールが張ってあり、単に薄いのではなく、ハリと艶があり、豊かな表情があること。3つめは、イルミネーションや千鳥格子など、さまざまなマテリアルにこだわってきたということ。これらについて、改めて再確認した上で、これをスマートフォンに生かしましょう、ということでデザインされたのがN-07Dなんです。
N-07Dでは、μの後継機らしく、背面からサイドを緩やかに繋いだりですとか、背面にも微妙なアールを出して、ハリと艶を出しています。マテリアルについても、白とピンクには、周りが輝くようなクリスタルのような処理をしたり、金属調の帯をつけて、パッと見て高級感が伝わるようなデザインに仕上げています。
――フィーチャーフォンのμシリーズの時代から今まで使い続けてる方は、もの自体を大事に長く使われる方だと考えられますね。となると、これからスマートフォンに以降したとしても、同じものを長く使われる可能性は考えられますね。
寺尾氏
その通りだと思います。μシリーズでも90X系はハイスペックなシリーズといったこともありましたので、その直系と考えると、ハイスペックでなおかつデザイン性も、と、両方にこだわる必要性がありました。
――「N-07D」は、Android 4.0でありながら、センサーキーではなく、物理的なホームキーを採用されていますね。どういう理由からでしょうか。
川瀬氏
ここもデザインに関わってくるところで、MEDIASはこれまでセンサーキーだったんですが、ホームはせめてハードがいいという声をいただいておりました。Androidが4.0になるタイミングでどうしようという迷いはありましたが、お客様のお声ということで、ハードキーをご用意させていただきました。
さりげなくハードキーになっていますが、開発途中では、回りのガラスにヒビが入るなどの課題は結構あったんです。力の入り具合や形状をいろいろ検証して、一番美しい形で落ち着いたと思います。隙間のラインがキラッと光っていい感じです。
――周りのガラスを割るほど押す場合があるんでしょうか?
高須氏
いえ、下の部分が円弧になっているので、落としたときに衝撃を一番受けやすいという意味です。大きさやアールを変えるなど20パターンほど試して、本当にキーを置くのかどうかも含め、結構すったもんだやりました。最終的には市場の声を反映させておこうという結論で、今のデザインに落ち着いています。
寺尾氏
ちなみに今回は、これまで同様にアルミフレームは継続し、液晶は強度がさらにアップした、「Corning Gorilla Glass 2」を使用しています。
――スマートフォン全体の中でもブラウン系の色はちょっと珍しい気がしますが、御社らしい色でもありますね。
川瀬氏
ドコモさんの今回のラインナップでは、ブラウンは弊社だけですね。ダーク系だとブルーやブラウンがよくある色だと思いますが、ブルーの方がちょっと人を選ぶんじゃないかということになりました。ちなみに、ブラウンが一番最初に登場したのは、N901iCというモデルです。初期のアークラインでもありましたね。
――4.3インチのディスプレイ積んでいるわりに、ここまで薄くて、軽く、でもフルスペックというのは、相当苦労されてるのではないかと思うのですが、いかがですか。
高須愛氏 |
高須氏
先にご説明した通り、この商品を企画するにあたり、フィーチャーフォンで持っていた方に買い換えていただくということを重視していたので、スペックを積んで作るのではなく、まず大きさを決めよう、その中にハイスペックを詰め込もう、という考え方で作りました。その中で、やはり前の機種からは変化させたいので、液晶は4.3インチにしたいとか、そのとき幅はどのくらいになるのかなどディメンション的なところがまずできたんです。
だから、最初は電池容量も1800mAhもなく、NOTTVもなく、もっと言えばXiも入っていなかったんです。そこからスタートして、N-05Dが6.7mmなので、あの薄さはできるとしても、電池大きくして、さらにXi入れたらどうなるか、NOTTV入れたらどうなるかなど、ちょうど昨年の今頃、コンマ何ミリ単位の細かいせめぎ合いを3カ月くらい続けていました。
9mm前後の端末が多かった中、そこを絶対超えず、できれば8mmは切りたいという目標をかかげ、8mm以下ということで川瀬に何度もモックアップを作ってもらい、その中に頑張って詰め込みました。今回インカメラも搭載していますが、これも最初は入っておらず、最初設計図面の中からはみ出していたんですよ。それを、お願いだからとかなり無理を言いまして、細かい部分を全部見直してもらって詰め込んでいます。
いろんな技術の組み合わせなので、何かの技術がうまくいかなかったり、その部品の入手状況とかにも影響したりするのですが、その辺の苦労実って今の商品になっています。
――卓上ホルダですが、先ほどジャケットを着けたままセットされてましたね。
高須氏
実は、N-05Dからすでにそうだったんですが、ジャケットを装着したまま卓上ホルダが使えるように設計しています。ジャケットメーカーさんにはかなり無理をお願いして今の形になっていますが。
――デザイナーの心境として、ジャケットはいかがですか(笑)。
川瀬氏
かなりこだわってデザインしているので、本音をいえば付けて欲しくないですが……(笑)。でも、ボディのデザインを生かしたジャケットなども作っているので、いろんなスタイルで楽しんでいただければいいのかなとも思います。
■操作性へのこだわり
――冒頭でご紹介いただいた「フィーリングタッチ」とはどんな機能か教えてください。
寺尾氏
フラットなパネル操作でも、振動による押し感を体験できる機能ですね。タッチパネルでの操作は、押し感がないので、感覚的に慣れる必要がある障壁の一つかなと思っています。そこをフォローする機能として搭載させていただいております。
N-05Dの時に「タッチフィードバック」という機能名ですでに実装しておりましたが、振動等を調整し、洗練させたものが「フィーリングタッチ」です。今回新たに、シンプル、エレクトリック、マイルド、ポップ、バウンドの5種類のテーマをご用意しました。
――5テーマに分けているのはなぜでしょうか。
高須氏
強いのが好きな人、弱いのが好きな人、ちょっと変わったものが好きな人がいらっしゃると思うので、好きな設定を選んでいただくためです。
――押している指より、端末を持っている手に振動を感じるんですね。持っているほうに感じさせているというのはどういう意味があるのでしょう。
寺尾氏
触っている方の指に振動を与えてしまうと、操作がブレてしまう恐れがあるのと、両手でも片手でもいいんですが、操作する上で、実際操作したというのを手全体で感じていただきたいという目的があります。
高須氏
フィーリングタッチは操作上の押し感だけではなく、楽しい体験を提供したいという思いがあります。単なる入力操作だけではなく、ゲームを楽しむ時にも応用できるんです。たとえば、バウンドなどは、振動が少し長くなっていて、感覚としては、ゴムのボールをぼわんぼわんと触っているような感覚をイメージして作っています。これでゲームをやると、実際に体験しているような感覚が味わえるんです。MEDIAS NAVIでは、ギターのアプリがあるんですが、弦を指ではじくと、端末を持っている方の手に、本当に弦をはじいたような振動を感じられるんです。今後はもうちょっと違う触感も含めてやっていきたいなと思っています。
――このフィーリングタッチが効くシーンというのは、基本的にプリセットのもの、たとえばメールとかウェブとか、入力画面などで標準的に有効になるのでしょうか。
寺尾氏
はい。入力画面ももちろんそうですし、ホーム画面やアプリ一覧でのスクロールであるとか、ドラッグとかそういった操作で動くようになっています。また、アプリの作りにもよりますがプリセットのもの以外でも動作します。
――入力で「2タッチ入力」が新たに搭載されたということですが、まだまだニーズがあるんですね。
寺尾氏
はい。いわゆる「ベル打ち」ですね。フィーチャーフォンから乗り換える方を意識して搭載しました。これで、QWERTY入力、ケータイ入力、ジェスチャー入力(フラワータッチ)、フリック入力、T9入力、2タッチ入力、手書き入力の、合計7種類の入力方法が揃ったことになります。
ちなみに、キーサイズの変更や、配色のカスタマイズも可能です。実は以前からできたんですが、意外と知られていないことがわかりましたので、改めてお伝えしたいです。
――通知パネルにある「タップサーチ」とはどんな機能でしょうか。
寺尾氏
ワードを抽出して、簡単にGoogle検索していただける機能です。MEDIASの最初から搭載していた機能で、これまで画面内に表示しているの文字だけが対象だったのを進化させまして、カメラで撮影した写真の文字からも文字検索が可能になりました。撮影すれば文字がしっかり抽出されるので、検索ボタンを押せばそのままGoogle検索ができます。よりブラウザ検索を楽しんでいただけるよう、補助する機能ですね。
――文字認識の部分というのは端末内だけでやってるのでしょうか? 通信は発生しない?
寺尾氏
そうですね。認識中に通信は発生しません。
――ホームキーを長押ししたところ、アプリ一覧メニューの中に「実行中」という文字を見つけました。これは御社独自で対応された機能ですか?
寺尾氏
はい。ホームキーを長押しすると、最近使ったアプリの履歴が表示されるというのはAndroid 4.0の標準機能なんですが、実際に今裏で動いているものに対しては「実行中」と表示するようにしました。そのまま横にフリックしていただくと停止できますし、実行中のものをすべてまとめて停止することもできます。自分の目で確かめながらコントロールしたい方にはぴったりだと思います。
■ソーシャルメディアとテレビを連携させた「ついっぷるテレビ」
板本真一氏 |
――「N-07D」に搭載されたという「ついっぷるテレビ」というアプリについて教えてください。「ついっぷる」というと、BIGLOBEのTwitterアプリですが、そことのコラボレーションということでしょうか。
板本氏
簡単にいえば、Twitter上で盛り上がっている番組がすぐ分かり、ワンセグを見ながら同じ番組を見ている人たちとTwitterのつぶやきを楽しめるアプリです。同じNECグループのBIGLOBEが提供している「ついっぷる」は、Twitter上のトレンドが分かる「HOT!キーワード」と言う機能があり、サーバー上で分析、管理する仕組みがすでにあります。そこで、テレビ局に関するつぶやきだけを集めるような仕組みを提供したら面白いだろうと思いまして、他社でやってなくて、うちでできるところ、ということで、NECビッグローブと作らせていただきました。
――どういう背景からこのようなアプリを考え出されたのでしょうか。
板本氏
去年の夏頃から企画していたんですが、いろいろ調査していくと、自分自身も含め、テレビを見ながらつぶやく人がとても多いということが分かりました。Twitterを使っている方の7割くらいは、テレビを見ながらつぶやいた経験があるというデータが出てきたんです。特に日本人は何かをしながらつぶやいたり、メールしたりする傾向があるようです。
実際に「ついっぷるテレビ」で、1週間に、東京で視聴可能な8局の総つぶやき数をカウントしてみました。テレビ局のハッシュタグ付きのツイートをカウントしているので、すべてを網羅しているわけではありませんが、1週間で約100万ツイートありました。1日換算で約14万ツイートつぶやかれている計算になります。あるアニメが放送されているときは非常に盛り上がるなど、すでにご経験があるかと思いますが(笑)、サッカーや野球などのスポーツ番組、映画やアニメに関するツイートが非常に多いですね。
今年はロンドン五輪が開催される年でもありますので、ワンセグの利用も増えるでしょうし、より一層ソーシャルメディアとテレビの連携は活性化していくことが予測できましたので、テレビを見ながらつぶやきを楽しめる機能を入れたいと考えました。
――テレビ番組を見ながらつぶやくというのは、極端な話、パソコンとテレビがあれば実現可能ですが、アプリを使うメリットを教えてください。
板本氏
今回の企画で大事にしたことが3つあります。1つはTwitterをまだ使っていない人でも楽しんでいただけるものにすることです。そこでログインしなくても番組に関するツイートが見られるようにしています。
2つ目は、できるだけお客様の手間を省きたい、簡単に見られるようにしたいということです。そこでハッシュタグを自分で入力してツイートを探すのではなく、テレビ局に連動したハッシュタグを自動的に表示するようにしました。たとえばNHKを見ていたら、NHKの局名のハッシュタグ(#nhk)が自動で設定されるので、そのハッシュタグのツイートがタイムライン上で見られます。チャンネルを変えると、自動的にツイート画面も変えたチャンネルのものが表示されます。
3つ目は、擬似的な視聴率を測れるようにすることです。実際の視聴率ですと、サンプリングから実際どれくらい見られているかを測ると思いますが、アプリでは、一定時間のつぶやきの数から、どれくらいの人がテレビを見てつぶやいているかを計ることで、その番組の盛り上がり度を測りたいと考えました。
――なるほど。チャンネルを変えると、つぶやきのタイムラインも変わるんですね。番組の盛り上がり度が分かるというのは面白そうですね。どうやったら分かるんですか?
板本氏
「HOT!ch」というアイコンがありまして、その隣にワードが並びます。これは今見ることのできるテレビ局の中で、どの話題で一番盛り上がっているかというランキング表示なんですが、この「HOT!ch」をタップしていただくと、棒グラフが出ます。チャンネル毎にどのくらいツイートされているか、どんな話題で盛り上がっているかが視覚的に分かるようになっています。気になるチャンネルをタップすると、チャンネルも変わります。
また、今回ウィジェット機能も用意していますので、ホーム画面に貼り付けておくと、ツイート数の多いチャンネルがすぐ分かるようにもしています。
――何を見ようか迷っているとき、つぶやきで盛り上がっていそうな番組がわかると、そのチャンネルに興味がわきますね。自分もつぶやいて、盛り上がりに参加することもできるのですよね?
板本氏
もちろんです。ツイートするときは、ワンセグの画面を残す形で、番組を見ながらツイートできます。見ている番組のハッシュタグは自動的につくので、ハッシュタグに迷う心配はありません。
機能的にはホームも残しているので、普通のTwitterアプリのように、自分のフォローしている人たちのコメントを見ながらテレビを見ることも可能です。ツイートの検索や、ユーザー検索もできます。「ついっぷる」の機能をベースにしながら、テレビを見ながらよく使うであろう機能に極力絞ったというのが、今回の「ついっぷるテレビ」の仕様になっています。
――とても興味をそそられるのですが、「N-07D」以外の従来機種にも提供されるのでしょうか。
板本氏
今のところは「N-07D」のみの機能になりますが、ご要望が多数あがってくれば、当然そういった話も検討させていただきたいと思います。
――「N-07D」はNOTTVも対応されてるので、テレビという部分で競合するのではという点が気になりますが、いかがでしょうか。
板本氏
企画が進んでいた段階では、まだNOTTVの全体像は見えておりませんでしたので、結果的に世界観が似ているという話はあるかもしれません。ただ、NOTTVはオリジナルコンテンツですし、「ついっぷるテレビ」と番組が同じわけではないので、バッティングすることはないのかなと考えています。
――東名阪以外でも普通に使えるのでしょうか。地上波だけじゃなくて、BS、CS、あるいはラジオとか、そういった放送メディアと連携できると面白くなってきそうですね。
板本氏
基本的には使えるように機能は入っておりますが、地方に行くとツイート数が少なくなるというのは一つの課題かなと考えております。たとえばNHKは全国で見られているので、多くつぶやかれるんですが、ローカルテレビ局は非常に少なくなってしまうというところはありますね。番組連動も、第2弾か、それ以降向けに検討していきたいなと思っています。
――本日はどうもありがとうございました。
2012/7/5 10:00