【CES 2018】
ベルト型バッテリーや面ファスナーな風呂敷も、CESで見かけたスマホアクセサリー
2018年1月18日 07:00
CESにはスマートフォンのアクセサリー製品も多数展示されている。特にiOSデバイス向けは、「iDevice」というゾーンにまとめて展示されている。また、iDeviceゾーン以外でも、Eureka Parkのフロアにも、スタートアップ企業によるスマートフォン向けアクセサリーは数多く展示。ここではそういったスマートフォン向けアクセサリーから、目に付いたものをユニークな製品をピックアップして紹介する。
大容量のバッテリーを内蔵するベルト、「BatteryBelt」
「BatteryBelt」はその名前の通り、バッテリーが内蔵されたベルトだ。いろいろな製品がラインアップされ、一般的なベルトタイプは5000mAhで179ドル〜、ショルダーバッグの付け替えストラップベルトは5000mAhで169ドル〜。米国ではすでに販売されている。ベルトの内部に小さなバッテリーセルが連なって配置されている。ミリタリー向けのガンベルト型などもあるという。スペースを消費せず、カバンから取り出さずに使えるのが便利そうだが、最近の情勢から、たとえば飛行機に持ち込めるか、あるいは荷物として預けられるか、難しそうだ。
YouTubeのキャッシュができるiPhone向けストレージ「TubeDrive」
「TubeDrive」はストレージの大手、PhotoFastによるiPhone向けLightning接続のストレージデバイスの新製品だ。すでに日本でも発売中の「i-FlashDrive MAX」とほぼ同じ製品で、アプリが異なる。YouTubeの動画をストレージ上にキャッシュできるのが機能的なポイント。好きな動画をWi-Fi環境下でキャッシュしておいて、出先でパケットを消費せずに視聴できる。なお、同社のLightningストレージ製品のアプリには、もともとYouTubeのキャッシュ機能があるので、実は機能面で大きな差異はない。
Photofastは台湾企業だが、「TubeDrive」はなぜか日本のクラウドファンディングサイト「Makuake」でクラウドファンディングが実施されている。価格は32GBモデルが6680円〜。
バッテリー寿命を減らさないスマート充電器
「raboo」はスマートフォンと接続できる充電器だ。スマートフォンと接続するのは当たり前だが、Bluetoothを内蔵し、スマートフォンのバッテリー残量に応じて充電することで、バッテリーの劣化速度を抑えることができるという。バッテリーの残量は専用アプリ経由でrabooに伝えられる。一部のAndroidスマートフォンではすでに同様の機能を内蔵しているが、そうした機能がないスマートフォンのバッテリー寿命を延ばせるようにする。Kickstarterでのクラウドファンディングに成功しており、出荷準備中の段階。通常販売価格は41ドルの予定。
より細身で持ちやすくなった「Neo Smartpen M1」
こちらはCESではなく同時期に開催されたプレス向けイベント「ShowStoppers」への出展だが、NeoLABは同社のスマートペンシリーズ「Neo Smartpen」の最新モデル「M1」を展示していた。従来モデル「N2」と比べ、より細身になり、N2の22gに対して17.4gと軽量化。ボールペンなど一般的な筆記用具に近い仕上がりだ。
Neo Smartpenは、専用紙に印刷されている目に見えないパターンをペン先の脇にあるカメラで読み取り、その座標を記録することで、紙に書かれた内容をデジタル化する。同種の技術ではAnotoが有名だが、使っているパターンは異なるという。
日本でも販売されていて、M1は4月に発売予定。米国では通常価格139.99ドルのところが発売記念価格129ドルで販売中。
ネット接続するディスプレイ付の置き時計「LaMetric Time」
「LaMetric Time」は、Wi-Fiでインターネットとも連携するスマート置き時計だ。Kickstarter発の製品だが、すでに一般発売中で、価格は199ドル。
前面部にマトリクス配置されたフルカラーLEDがあり、各種情報を表示できる。簡易的なアプリを追加でき、たとえばGmailの通知を表示したり、IFTTTの出力・入力に使ったりできる。スマートホーム機器と連携したり、Bluetoothスピーカーとして使うこともできる。
iPhoneを操作できるBluetoothダイヤルリモコン「O6」
「O6」は、スマートフォンとBluetooth接続するiOS専用のスマートコントローラーだ。99ドルで販売中。押すだけでなく、縁をダイヤルのように回転させる操作にも対応していて、振動による触感再現もある。専用アプリ上でGmailやTwitter、ニュースなどを読み上げる際、画面を見ずにO6だけで操作できるのが特徴。移動中やエクササイズ中の利用を想定しているが、アドバンスドモードでiOSのアクセシビリティ機能をオンにすると、ホーム画面やほかのアプリの操作にも使え、視覚障害者のiOS利用にも利用できる。
本体サイズは直径40mm、厚み11mmとコンパクトだが、クリップや自動車のハンドルに付けるためのマウントも別売されている。
巻くだけで袋が作れる風呂敷「イージーラッパー」
ジャパンホビーツールは「イージーラッパー」を展示していた。こちら、電気も使わないしIoT製品でもなんでもない。それどころか、もともとはデジカメ向けの製品だが、モバイル機器にも便利そうな一品だ。
イージーラッパーは面ファスナーになっていて、裏と表がくっつくようになっている。ただし普通の面ファスナーに比べるとループもフックも柔らかく、手触りは一般的な起毛タイプの布と大差がない。面ファスナーとしての粘着力もさほど強くはないのだが、風呂敷のように収納したいものを巻いたとき、接着する面積が広いため、たとえばペットボトルのようなものをぶら下げても横方向の力では剥がれないような力を得られる。もちろん繰り返し利用が可能で、手洗いも可能だ。
もともとはカメラやレンズを収納するカメラ用品だが、スマートフォンやタブレット、充電器、充電ケーブル、各種アダプターなど、モバイル関連用品などを収納するのにも便利なため、CESへ出展することにしたという。イージーラッパーは国内では発売中で、小物向けのSサイズ~三脚なども収納できるXLサイズまで4サイズで展開中。