本日の一品
「Yahoo!カーナビ」が専用リモコンで“ガチのカーナビ”になった瞬間
2016年11月30日 06:00
個人的にはマイカーに標準搭載のカーナビに不満はほとんどないし、それで十分だと思っている派である。スマートフォンのカーナビアプリは、新しいものが見つかればとりあえず試してはみるけれど、日常使いに至ったことはこれまで一度もない。
なぜなら、専用の車載機とほとんど同じような画面が2つ並んでしまうのが無駄に思えるし、スマートフォンの画面にいちいち手を伸ばして操作するのがおっくうだ。カーナビアプリは車速センサーなどと連携しないので、トンネルなんかで画面内の自車が置いてけぼりになってしまうのも切ない。
と思っていたら、「ナビうま ハンドルリモコン」の登場で、そんな気持ちはどこかへ吹っ飛んでいった。「ナビうま ハンドルリモコン」は、付属のステーとベルトでステアリングに取り付けることで、ステアリングからほとんど手を離すことなく、無料のカーナビアプリ「Yahoo!カーナビ」をリモート操作できる、「Yahoo!カーナビ」のためだけに生まれたアイテムである。
CR2032型のボタン電池1個で動き、Bluetooth Low Energyでスマートフォンと接続できる。端末のBluetoothの設定画面でペアリングするのではなく、初期の接続設定についてもYahoo!カーナビ上で行なう形だ。一度接続すれば、地図の上下左右スクロール、ズームイン・アウト、OKやキャンセルの操作、音声認識によるスポット検索(音声はスマートフォン側のマイクで拾う)など、ナビ画面におけるほとんどの操作がこのリモコン1つでまかなえる。
で、実際にリモコンを取り付け、スマートフォンをダッシュボード上のホルダーにセットし、クルマを走らせてボタン操作してみると、その瞬間から「あ、これ! これだよね!」という謎の感動が胸に押し寄せてきた。上下左右キーを押せばYahoo!カーナビの地図はスクロールするし、ズームイン・アウトキーを押せばズームイン・アウトする。
ただそれだけの当たり前の動作なのに、今まさにマイカーとYahoo!カーナビが一体化した! そんな瞬間を感じられたのである。これまでのスマートフォン(のカーナビアプリ)とクルマの関係は、いくらアプリが高機能になろうとも、やはりどこまでいってもスマートフォン(カーナビアプリ)とクルマという別個の存在だった。それがハンドル付近で画面操作できるようになったおかげで、Yahoo!カーナビはクルマのシステムの1つとしてのカーナビに進化したのだ!……と言うと大げさだろうか。大げさかもしれない。
ちなみに、車載機とBluetooth接続した状態でもリモコンを使えるので、Yahoo!カーナビを操作しながら、そのスマホ内の楽曲をカーオーディオで再生したり、車載ヘッドセットで通話できたりもする。きちんと車載機の存在意義も残しつつ、Yahoo!カーナビをフル活用できるのだ。
細かいことを言えば、ステアリングを回す時にベルトやリモコン本体に指が引っかかりやすいのが気になったりもする。だがしかし、「ナビうま ハンドルリモコン」はとにかく便利だ。じゃあどれくらい便利なのか。それを説明するには、もはやこの一言で十分な気がしている。「ナビうま ハンドルリモコンはいいぞ」。
製品名 | 販売元 | 販売価格 |
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ナビうま ハンドルリモコン | ソフトバンク コマース&サービス | 6480円 |