みんなのケータイ
アプリのアップデートができない?
【AQUOS PHONE SERIE SHL21】
法林岳之
(2013/1/11 06:00)
ケータイを使っていたときと違い、スマートフォンはアプリを頻繁にアップデートすることになる。めったにアップデートしないアプリもあるけど、使うアプリが増えれば、増えるほど、アップデートの回数も自動的に増える傾向にある。アプリのアップデートはスマートフォンを使っていく上での必須なんだけど、ときどき「アップデートのために、スマートフォンを使っているんじゃないだろうか」って考えたくなるほど、アップデートが集中することがあるよね。
Androidプラットフォームを採用したスマートフォンの場合、基本的にアプリのアップデートは、『Google Play』(旧Androidマーケット)で行う。一部、手動でアップデートの操作をしなければならないアプリもあるけど、自動的にアップデートが実行されるものもあるし、アップデート作業そのものは画面を数回タップするだけなので、そんなに困ることもない。
これに対し、国内の各携帯電話事業者が独自のアプリを提供していて、これらのアップデートが通知されたり、手動でアップデートしなければならないことがある。なかでも個人的に扱いが面倒だと感じているのが「au Market」で提供されるアプリのアップデート。他事業者のユーザーのために説明しておくと、au Marketでは「ナビウォーク」「LISMO Player」「うたパス」といったauの独自サービスのアプリが提供されていて、最近は「auスマートパス」で提供されるアプリが増えてきたことで、今まで以上に利用頻度が高くなる傾向にある。
au Marketで提供されるアプリのアップデートは、Google Playで提供されるアプリのアップデートと基本的な流れは同じ。au Marketのアプリを起動し、「マイアプリ」をタップすれば、自分が持つアプリのアップデートの有無が表示されるので、必要に応じて、[アップデート]ボタンをタップすれば、アップデートされる。複数のアプリをまとめてアップデートすることも可能だ。
じゃあ、何が面倒かというと、海外渡航中、つまり、ローミング中はこれらのアップデートが実行できないということ。実は、昨年末、少し早いお休みをいただいて、海外に出かけていて、アップデートの通知が表示されたので、au Marketにアクセスして、[アップデート]ボタンをタップしたら、
「このアプリケーションはお客様のご利用の地域には対応していません」
というメッセージ。国内の自社ユーザー向けのアプリだから、海外からアクセスしているときは利用できないっていう理屈も理解できるんだけど、ユーザーとしては「だったら、海外にいるときに通知すんなよ」と言い返したいところ(笑)。それに、auには元々、自社網以外からのアクセスでも認証ができるように、「au ID」っていうしくみがあるんじゃなかったんでしたっけ?
ちなみに、このよくわからない「アップデートできない縛り」(?)の対象になっているアプリには、国際ローミング時に利用する「GLOBAL PASSPORT」のアプリも含まれている。「渡航前にアップデートしとけよ」ってことなんだろうけど、なかには忘れる人もいるだろうし、特に年末年始は機種変更したばかりで、アップデートまで手が回らなかったという人もいそうだ。アプリケーション一覧にアイコンがあるから安心していたけど、渡航先で起動しようとしたら、実はショートカットで、インストールできなかった……なんていうケースもあるだろう。
今回、滞在したスペインは、海外ダブル定額の対象国で、4G LTE対応スマートフォンやiPhone 5であれば、自動的に定額事業者に接続されるので、アプリを使わなくてもいいんだけど、どうにもこの不親切っぷりが気に入らないので、国内でアップデートをしておかなかった家族のauスマートフォンは、データローミングをOFFのままにして、緊急時の音声通話を受けるのみの利用に変更。家族は予備で持っていったNTTドコモの「GALAXY Note II SC-02E」で「ドコモ海外利用」のアプリを起動して利用することにした。ちなみに、NTTドコモが提供するアプリは、基本的に海外でもアップデートできました。