国際ローミングの際は対応周波数に注意

2011年1月12日 06:00
(石野純也)

 1月6日から開催されるCESを取材するため、米国・ラスベガスを訪れた。5日にはすでに記者会見が目白押しで、到着が前日の夜とギリギリだったため、今回は現地のSIMカード調達はあきらめ、「GALAXY S」で「海外パケ・ホーダイ」を利用している。まだキャンペーン期間中のため、1日の利用料はわずか1480円。ドコモの海外パケ・ホーダイはPCでの接続も対象となるため、SIMカードをモデムに差し替えて使っても料金は変わらない。滞在先のホテルのWi-Fiがちょうど1日約15ドルということを考えると、この料金設定は非常に魅力的だ。普段使いのGALAXY Sを、そのまま使えるのもありがたい。

 ただ、1点問題があった。通信があまり速くないのだ。当初はネットワークの貧弱さで有名なAT&Tに接続したせいかとも思ったが、原因はほかにあった。Twitterでフォロワーの方に教えてもらって気づいたのだが、実はドコモ版のGALAXY Sが、AT&Tの3Gで使用されている1900MHz帯に対応しておらず、常にGSMでつながっていたのだ。1900MHzは世界的に見ても特殊な周波数のため、うっかり見落としていたが、特にアメリカに渡る際には十分注意したい。そこで、接続を「GSMのみ」に切り替えて使うことにした。3Gの電波を検索しなくなるため、電池のもちもよくなるはずだ。3Gが使える国でも対応エリアが狭いような場合は、この設定がオススメだ。なお、欧州やアジアでは、当たり前のように3Gで接続できる(3Gのエリアが非常に狭いというケースはあるが)。

 ちなみに、今回定額対象キャリアに接続したところ、その旨を知らせるSMSが届いた。ソフトバンクでは開始当初からこのような取り組みを実施していたが、ドコモもこの動きに追随したようだ。接続ミスによるトラブルが減るため、このような動きは歓迎したい。