iPhoneとAndroidのFacebookアプリ徹底比較

2010年10月28日 06:00
(甲斐祐樹)

 東京国際映画祭で映画「ソーシャル・ネットワーク」も一般公開され、最近一部でもその人気を見せているFacebook。世界で最も使われているSNSだけのことはあり、PCだけでなく携帯電話やスマートフォン対応も充実。今回はAndroidとiPhone向けに提供されているFacebookアプリの機能を比較してみたいと思います。

 どちらもFacebookから公式に専用アプリが提供されているものの、機能面では現状圧倒的にiPhoneアプリのほうが上。基本的な機能はどちらも使えますが、現在地を登録するスポット、1対1のチャット機能、mixiでいうところの日記に近いノート機能の3つはiPhoneアプリのみで、Androidアプリでは使えません。また、「友達」機能ではAndroidアプリの対象がユーザーのみなのに対し、iPhoneアプリでは自分のファンページも対象に確認できます。

 Facebookのメインコンテンツであるニュースフィードは、画面インターフェイスがやや違うものの機能はほぼ同等で、自分の近況を投稿できるほか、他のユーザーの近況に「いいね!」やコメントがつけられます。若干の違いで言えば、iPhoneアプリはニュースフィード一覧から画面遷移せずに「いいね!」やコメントがつけられますが、Androidでは各ニュースフィードの詳細画面に遷移してから「いいね!」とコメントをつける必要があります。

Androidアプリ(左)とiPhoneアプリ(右)のトップページ
iPhoneは「いいね!」を直接つけられるがAndroidは画面遷移が必要

 機能面では良いところなしに見えるAndroidアプリですが、OSそのものの違いとしてメリットも。iPhoneアプリではコメントやニュースフィードなどを投稿するとき、必ず文字入力画面に遷移しますが、Androidアプリでは画面をそのままにキーボードを表示できるので、ニュースフィードやコメントを見ながら文字を入力することができます。

テキスト入力はAndroidが画面遷移なし、iPhoneが遷移あり

 なお、Facebookはブラウザでアクセスしてもスマートフォン用の表示が用意されていますが、こちらはAndroidアプリではできない位置情報登録のスポット機能、電話帳からのファンページチェックが可能です。また、iPhoneアプリ、Androidアプリともに、近況につけられたコメントへの「いいね!」はできないのですが、ブラウザならそれも可能です。専用アプリとして機能が負けているのは少々寂しいところですが、場面によって使い分けると便利でしょう。

 スマートフォンだけでなく携帯電話にもきちんと対応しているFacebook。最近「フィーチャーフォン」と呼ばれ始めた従来の携帯電話でもニュースフィードや写真投稿、イベント確認などが可能。スマートフォンを持っていない人も十分楽しめるので、PCでしか使っていなかった人もぜひアクセスしてみてください。

スマートフォン用サイトではコメントに「いいね!」がつけられる位置情報もサイトなら登録可能