読書スタイルで使えるWoooケータイ H001

2009年7月1日 11:00
(村元正剛)
 縦に開くとフツーのケータイのように使えて、横に開くとワンセグを見たり、静止画や動画のプレーヤーとして使える2WAYスタイルのH001。だが、筆者はもうひとつのスタイルを導入して3WAYで使っている。そのスタイルとは自称"読書スタイル"。折りたたみ状態で縦向きに持ち、画面部を本を開くように横に開くというスタイルだ。要するに横開きで縦に持つだけなのだが、これがいろんな場面で重宝する。

 筆者はたまたま現在、ドコモのP-01Aも併用しているのだが、これも縦横どちらにも開ける2WAYスタイルの端末だ。P-01Aは横向きに開いたときは横専用の画面が表示されて、キー表示も切り替わる。H001も横開きにすると横専用の待受画面が表示されて決定キーを押すと横画面用のメニューが表示される。ただし、このスタイルで縦向き表示でも使うことができるのだ。メーカーが意図してそう設計したのかどうかは定かではないが、横開きでも縦開き時の操作が制約されないようになっている。

 電車内でケータイを見るとき、隣席からの視線が気になるものだ。メールを入力するとき、ウェブページを見るとき、撮影した画像をプレビューするとき......。最近の機種には「ベールビュー」という視野角を狭くして画面を斜めから見えにくくする機能があったり、その機能がなくても市販の偏光シールを貼ることで覗き見を防止できる。それでも画面を全開にしていると、ケータイの向きがちょっと変わるだけで見られてしまうのではないかと気になるものだ。

 この"読書スタイル"にしていると、ケータイを半開きで使うことでがき、左手でキーを操作しながら、周囲に覗かれることなく右画面でメールやウェブをチェックできるのだ。とくに右隣に誰かが座っているときに有効なのだが、左隣に座られても角度をちょっと変えるだけで完全にガードできる。それでも不安なら3Dボタンを押せば、ちょっと上向きか下向きにしないと文字が見づらくなるので、より安全度が高まる。

 筆者が外出時に見るウェブページといえば「mixiモバイル」「モバツイッター」(ケータイからTwitterを利用できるサービス)などプライベートな情報を含むサイトが多い。mixiの画面にやたら登場する電子コミックの刺激的なバナー広告に惹かれて、そのお試し版をダウンロード視聴しちゃうこともある。そんなときに"読書スタイル"が大いに助かるのだ。

 これって自分が便利だと思っているだけ? そこまでして、こそこそとケータイを使うヤツはいないか? という疑念があり、これまでこのブログにも雑誌記事にも書かずにいたのだが、先日、日立の開発担当者に会う機会があり、「実はこんなふうに使っているんですよ〜」と話してみた。すると担当者いわく「そういう使い方をしている人、結構いますよ」との回答を得た。メーカーの"お墨付き?"をいただいたということで、ユーザーのみなさんにも自信を持ってオススメしたい。