キー操作ロックでカーナビ通信ができない?

2009年1月26日 11:00
(法林岳之)
 前回のエントリーで、N-01AがBluetoothに対応していながら、DUN(Dial-up Networking)プロファイルに対応していないため、カーナビでのデータ通信に利用できないという話を紹介した。通信対応カーナビをご存じない人のために、少し補足しておくと、現在のカーナビは自動車メーカー純正のものも含め、ケータイでインターネットに接続し、渋滞情報や天気予報を取得できるものが多い。ダウンロードした交通情報をもとに、より最適なルートを選んだり、到着時刻を計算したりできるわけだ。

 最近では単純に交通情報のデータをダウンロードするだけでなく、ユーザーが走行中のカーナビで得られた情報をセンター側に送り、各ユーザーからの情報を反映したプローブ交通情報を配信するカーナビも増えてきている。もっともよく知られているのはパイオニアの「サイバーナビ」で提供されている「スマートループ」だが、自動車メーカーでもホンダの「インターナビ」、トヨタの「G-BOOK」、日産の「カーウイングス」で、同様のサービスが提供されている。

 こうした用途のため、当初はカーナビとケータイの接続に、専用ケーブルを利用していたんだけど、最近はケータイでBluetoothが普及したこともあり、Bluetoothでの接続に対応したカーナビもかなり増えている。だからこそ、N-01AのBluetoothがDUNプロファイルをサポートしていないのは痛かったというわけ。特に、ボクの場合、一つ前とその前に利用していた「SH906i」と「P905i」が対応していただけに、残念だった。まあ、他にもケータイはいくつも持ち歩いているので、そっちで使えばいいんだけど......。

  そんな中、最近、日産のカーウイングスのナビを装備したクルマに乗る機会があったんだけど、幸い、カーナビとの接続用に専用ケーブルが最初から用意されていた。これなら、つながるということで、早速、N-01Aをつなぎ、通信をしてみたところ、何の問題もなく、センターから情報をダウンロード完了。

 少し時間をおいてから、もう一度、渋滞情報を取得しようとすると、どういうわけだか、今度は画面に「設定に失敗しました」とのメッセージ。N-01Aをチェックしたところ、ケーブルもちゃんと接続されているし、特に問題はない。再び情報取得にチャレンジすると、今度は成功。しかし、少し時間をおくと、再び「設定に失敗しました」と......。うーむ。

  何度かくり返している内にわかってきたのが端末の設定。実は、前々回のエントリーで、誤操作防止のために、キー操作ロックの設定を紹介したけど、どうもN-01Aはキー操作ロック状態に移行すると、データ通信ができないようだ。何とか現在の設定のまま、カーナビに接続したときでも使えるようにならないかと設定を見直したのだが、結局、見つけることはできなかった。今のところ、カーナビなどにつなぐときのみ、ユーザー自身の手動操作でロックを解除して、使うしかないようだ。ちょっと残念な仕様と言えるかもしれない。