みんなのケータイ
快適操作のスマートスピーカーに3Gスマホが挑む!
【GRAND M】
2018年1月12日 06:00
お正月セールでLINEのClova Friendsが安かった。もともと安いスマート(AI)スピーカーとして有名だが、それがさらに5000円ほどの値段に。すぐに飽きるだろうな、と思っていてもこの安さだと衝動買いしてしまう。
安いわりに音声の認識は快適で、低スペックなスマホ、我がGRAND Mでモタモタイライラ操作するよりも、スムーズに使えている。外出中は無理だとしても、部屋の中では低スペックスマホを使うより、スマートスピーカーを使ったほうがいいのでは……と思ったので同じような操作で比べてみることにした。
まず「最新のニュース」を調べてみた。Clova Friendsでは鼻(アクションボタン)を押し、緑のランプが光ったらそのまま「最新のニュース」と言えばいい。見出し+簡単なニュースの内容を5本読み終えるのに47~55秒ほど。言い直しが1回程度なら1分以内で済む。
だが……実はGRAND Mのほうが圧倒的に速く、電源ボタンを押し画面点灯→スワイプでロック解除→ChromeのYahoo!トップページを開き、ニュースの見出しを確認する、という順序でわずか6~14秒。タッチ操作は相変わらず反応が悪いのだが、それでも計測してみるとせいぜい10数秒で済むのだ。
その後「横浜市の天気」を調べるとClova Friendsでは9~10秒。GRAND Mではロック画面にYahoo!天気の情報が表示されるので、1秒切り。
さらに「明日の横浜市の天気」を調べると、Clova Friendsは14~15秒。GRAND Mでは多少操作が増えるものの6~9秒。GRAND Mのほうが断然速いのだ。
翻訳機能も試したが、「携帯電話」という言葉を訳すとClova Friendsでは以下の流れとなる。
筆者「英語に翻訳して」
Clova「はい、どうぞ」
筆者「携帯電話」
Clova「cellular phone」
筆者「翻訳終了」
Clova「はい翻訳を終わります」
これで17~26秒。最後に「翻訳終了」をしないと、そのまま何を言っても翻訳され続けてしまうので時間がかかる。一方のGRAND Mは翻訳アプリを使うだけ。10~82秒ほど。ここでタッチの反応の悪さにより誤入力が多発。1分を超えてしまうことも。とはいえスムーズにいけば10秒で終わる。
Clova FriendsはLINE Clovaアプリにあらかじめ設定しておけばGoogleカレンダーの予定も読み上げる。これが16~17秒ほど。GRAND MならGoogleカレンダーを開くだけ。4~6秒で済む。
一応通話機能も試し、Clova FriendsからLINEの無料通話機能を使ってみた。これも事前に設定が必要。翻訳アプリと似ていて、筆者「無料通話」→Clova「はい、どなたにおかけしますか」といったやり取りがあり、最後に「無料通話終了」と言って機能を止める必要がある。これが28~47秒。言い直しがあると10~20秒ほどロスしてしまう。GRAND Mなら通話をするのに6~7秒。
なんだ、低スペック、タッチ操作の反応が悪くてもGRAND M、十分スマートスピーカーに勝てるのだ。ただ以下のようなテストではClova Friendsの勝ち。
まず「携帯電話について調べる」という操作。Clova Friendsに「携帯電話について教えて」と聞くと、Wikipediaの「携帯電話」の記事から冒頭の文章を読み上げてくれる。これが20~22秒。
一方GRAND MでWikipediaの「携帯電話」の記事を開くまでにかかる時間は55~1分33秒ほど。画面を開いたり、文字を入力したりと操作が増えると誤入力やモタモタするシーンが増える。
Clova Friendsにはタイマーやアラームの機能もあるので、これもGRAND Mと競ってみたが、「3分後にタイマーセット」ではClova Friendsは言うだけでいいので6~7秒。GRAND Mは時計アプリを設定するのに7~11秒。微妙だが負け。
「朝3時にアラームセット」ではClova Friendsが7~28秒。言い直しがあると時間がかかるものの、GRAND Mは12~18秒で、時間がかかった。
とはいえ9戦中、GRAND Mが6勝。低スペックスマホのタッチ操作はイライラしてばかりだが、今後は許そう、と寛大な気持ちになれる。もっとも家電の操作が増えてくると、誤入力が多いタッチ操作よりも音声操作のほうがスムーズになりそうだが。ハイスペックスマホを使えばこんな勝負気にならないんですけどねぇ……。