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また出た! 韓国の変り種ケータイ
KDDI総研
齋藤豪助
KDDI総研 第二市場分析室。専門は欧米・アジアを中心としたモバイル・ブロードバンドに関する市場調査研究および国内情報通信産業に関するマーケティング調査。最近では、インドのデジタルコンテンツ産業について、現地への取材調査を実施。最近のレポートは、
KDDI総研R&A誌
「韓国のケータイゲーム事情~GPANG(KTF)とGXG(SKT)」(2006年9月第2号)、「英国のモバイルTV事情」(2006年8月第2号)など。
韓国でまた変り種ケータイが出た。これまでも韓国では、ケータイとはかけ離れた機能やネーミングを有したケータイが数多く登場しており、その都度ユーザーを魅了(?)してきた。
例えば、血糖値を測定できる「糖尿ケータイ」、デザイン性を重視した「チョコレートフォン」、人間工学に基づき端末を内側に曲げ、話しやすさを追求した「バナナフォン」、そして最近では、ワインのように熟成した高齢者向けのケータイを意味する「ワインフォン」(いわゆる日本の「らくらくホン」や「簡単ケータイ」に該当)などが話題になっている。
そこで今回、これからの夏に向けご紹介したいのは、ついにここまできたかとでも言うべきケータイ、韓国SKTの「釣りケータイ」(筆者が勝手に命名したものであって、正式な名称は「Anyfishing」)である。
Anyfishingは、ケータイ端末そのものではなく、付属品である“専用の浮き”、それと浮きから発信される電波を受信する“受信機”がサービスのミソとなっている。いわゆるアダプター型の製品だ。
「Anyfishing」のホームページでの説明
使い方は簡単。通常の浮きの代わりにAnyfishing専用の「浮き」を釣り糸に結び付け、いざ釣りを開始。すると、浮きは、超音波により水面下に潜む魚の位置を察知し、水深や水温の情報とともに釣り人の携帯電話に接続した受信機へ向けて集めた情報を送信し始める。
魚の位置情報等を受け取った釣り人のケータイ画面には、専用のアプリケーションによって、まるで水槽のように魚の位置等が表示され、釣りの初心者であっても、ユーザーはケータイゲームの感覚で釣りを楽しむことができる。
なお、Anyfishingは海でも川でも利用可能で、専用の浮きと受信機のお値段は合わせて12万ウォン(約16,000円)となっている。
ついにケータイで釣りができるところまできたか、と思うとなんとも感慨深いものがあり、ケータイを使って、通常見ることのできない「魚の世界」を映像化するということは、面白い試みである。釣りにはまったく縁のない筆者も一度試してみたい韓国のケータイサービスのひとつである。
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URL
Anyfishing(ハングル)
http://www.anyfishing.co.kr/
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(
KDDI総研
齋藤豪助)
2007/06/12 18:45
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