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受信マークが気になる 「電波腕時計」
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購入したカシオの電波時計2408
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80年代中頃、セイコーからジウジアローデザインのスピードマスターが発売された。デジタル式の腕時計で、文字が20度ほど右に傾いて運転中に文字盤が真直ぐ見えるようにデザインされ、機能的にもタキメーター(距離と時間から平均時速を算出)やラップタイムが搭載されていた。当時は年10回くらいは富士スピードウェイや鈴鹿サーキットに通っており、レース観戦に出かけた際に活かせるものとなっていた。価格は3万円くらいで当時の私には高価だったこと、彼女(一応現在の妻)にプレゼントしてもらったこと、2年くらいで紛失してものすごく悔しい思いをしたことなど思い出に残る時計であった。
亡くなったアイルトン・セナもプライベート写真でこの時計をしているのを見かけたことがある。数年前に金色の復刻版が限定で発売されていたので、少しは価値のある腕時計だったようだ。以来20年近く腕時計はモータースポーツ向けの物を使用してきた。ただし無くしたショックは大きく、1万円を超える時計は買わないと誓ってきた。とは言えF1では鈴鹿に通っているが、それ以外のレースは8耐やモトGPをたまに見に行くだけになったし、サーキットに行ってもストップウォッチでタイムを計るようなこともないので、現実的にはどんな腕時計を持っていても支障はなくなっていた。
先日たまたま海外出張の2日前に腕時計の樹脂製のベルトが切れてしまった。ベルトの取寄せは1週間くらいかかるとのことなので、しかたなく新しい腕時計を買うことにした。時計屋で数年ぶりに品定めをする中、気になったのが電波腕時計であった。電波時計とはゼロハリ御大が一品でも紹介されたとおり、福島と佐賀から発進される電波による時間修正機能を持ったもので、筆者のオフィスの壁に掛けられた電波時計も常に正確な時を刻んでいる。
この修正機能を搭載した腕時計が5000円以下で販売されていることを知り、心が動いた。少々デザイン的に納得できないこともあり、少し高いものも店員さんにお願いして見せてもらったが、10年来安い時計=軽い時計に慣れた左腕は金属製のベルトの付いた腕時計を受け付けなかった。結局「海外出張の間だけ使えればいいや」と思い購入した。
電波の受信方法は自動と手動がある。さっそく手動受信を行なうが我が家のリビングでは上手く受信できない。携帯電話と同じで、地下や建物の構造によって電波が受信できないようである。当然海外では受信できないので帰国後近所の川原で遊んでいる合間に再チャレンジしたら受信できた。その後1カ月ほど様子を見たが、1度も受信されることはなかった。「使えねー、返品したろうか!」と思い始めた頃ふっと見ると受信マークが点灯しているではないか。いったいどこで受信できたかがわからず、その後数週間様子を見るが受信の形跡はない。おそらく東京出張のホテルで受信したと思われ、筆者の名古屋のマンションでは自動受信は不可能なようだ。オフィス内も壁に掛かった大型の電波時計は受信しているが、電波腕時計は小さいゆえ感度が低く手動受信も受け付けない。
もう少しビシッと時間が合うと期待したが、筆者の環境では場所を探して受信する必要がある。しかし、受信マークが点灯したときは気分の良いもので、住んでいる地域(北関東とか)や環境によっては常に正確な時を教えてくれるであろう。たまたま知人が同じ時計を持っていたので覗いて見るとビシッと受信マークが点灯している。毎週野外で合わせているそうで、結局ルーズな筆者には不似合いな時計なのかと痛感したが、受信マークが気になり使い続けている。
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受信するとアンテナマークが点灯する
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受信しないとアンテナマークは点灯しない……
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品名 |
購入価格 |
発売元 |
電波時計2408 |
4980円 |
カシオ |
・ カシオの電波時計WAVE CEPTOR製品情報
http://www.casio.co.jp/ww/waveceptor/
(奥川浩彦)
2002/07/02 11:05
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