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本日の一品タイトルGIF
作っちゃいました 「中華キャノン」

ネットランナー付録「中華キャノン」プラモのパッケージ
 最新号のネットランナー(7月号)にPC/インターネット雑誌には不似合い? な付録が付いていた。「中華キャノン」なるプラモデルがその正体で、発売日には一部パソコンショップで開店前に行列ができるほどの話題の一品である。

 少し前からプラモデル付きの雑誌の噂は聞いていた。それほど気にはしていなかったが、一応発売されたので購入してみた。「中華キャノン……何?」という方はGoogleで「先行者」「中華キャノン」と検索されれば数万件の結果が出てくるので参照されたい。

 面倒くさいと言う方に、間違っているかもしれないが要約すると、2000年11月29日、中国が独自に開発した人型ロボットが長沙国防科学技術大学で発表された。「先行者」と名づけられたこのロボットは、高さ140cm、重量20kg。頭・目・首・胴体のほか両手・両足を揃えたロボットで、ある程度の言語も理解可能。段差の昇り降りが可能で1秒間に2歩の驚くべき歩行スピードを実現した。これにより中国はロボット開発においてホンダやソニーに完全に肩を並べた??という報道がなされた。このニュースが写真入りで紹介され、その斬新かつユニーク……いやっチャーミング、うーーんっ、間抜けな風貌から国内の日記や掲示板サイトなどを中心に一気に盛り上がった。

 前述の報道写真の股関節部分にキャノン砲のような構造体が見られ(実際には関節の部品)、「中華キャノン」という愛称が付けられたところから、日本オリジナルな展開を見せる。Javaゲームで股間から中華キャノンを発射するという機能が追加され、ヒートアップ。今ではネットゲームあり、テーマソングあり、電卓ソフトありと、ネットアイドルロボット? の確固たる地位を築き上げたのである。

 雑誌は書店ではほぼ完売したようなので、購入できなかった方に全貌?を公開しよう。パッケージは本と同じサイズ、ちょっとレトロなイラスト(有名な方が描いているらしいが……私は知らない)、開けると中からプラモデルの登場となる。作り方はいたって簡単、接着剤いらずでパチッパチッとはめていくだけだが、関節が多いので部品点数はそこそこある。1時間ほどで「中華キャノン」の出来上がりだ。


パッケージの中身。組み立て説明書も入っている 1時間ほどの作業で完成。片足でも立てる

キャノン砲の飛距離を計測
 気になる股間のキャノン砲は凄まじい勢いで砲弾とギャグを飛ばしてくれる。一応飛距離計測を行なう。男性読者の方は経験から理解いただけると思うが、やや上方、一番飛距離の出そうな角度に決めて発射。ダイニングのテーブルからリビングのソファーを飛び越しテレビを超え壁まで飛びいきなり砲弾紛失。推定飛距離は8メートル、残り2本しか砲弾がないので再測定は中止。身体測定を行なうと身長は103mm。「中華キャノン」が前述の「先行者」と同等の140cmと仮定して計算すると1/13.59スケールとなるので、キャノン砲の飛距離を実寸換算すると109メートルとなる。

 たかが付録というなかれ。「中華キャノン」は関節の動き、バランスなど、絶妙な出来で小学3年の息子はもちろん、40過ぎのオヤジも虜にするほど秀逸な一品である。ついに6年生の娘も参加してシルバニアファミリーのお家で記念撮影、家族で取り合いになるほど人気者となってしまった。


身長は103mm シルバニアのお家で記念撮影

品名 発売元 購入価格
ネットランナー7月号の特別付録
プラモデル「中華キャノン」
ソフトバンク パブリッシング 880円(本誌の価格)


・ ソフトバンク パブリッシング
  http://www.softbankpub.co.jp/


(奥川浩彦)
2002/06/26 11:26

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