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現代の“雷電瓶”、NEXUS 336でパワフル・モバイル!

NEXUS 336のインジケータランプは、充電状況や、放電状況等をビジュアルで表示してくれる
 1752年に米国の科学者フランクリンが雷鳴の中、凧をあげて、雷の電気を「雷電瓶」に収集した実話は、世界各国の教科書にも掲載された有名な出来事だ。今から250年も昔に、空中からマジシャンのごとく電気を作った天才学者がいたにも関わらず、現代の最高のハイテク技術をもってしても、電気をデータのように空間転送する技術は具体的に見えてこない。

 多くのモバイルPCや携帯電話で、映像配信をはじめとする大容量データを簡単に無線技術で送れる時代になっても、こと電気に関しては、大きく重い電池ほど長持ちすることになんら変わりはない。モバイル機器はその重量の多くの部分を充電池に占められるのが現実である。

 福島県いわき市に本社を置く「東洋システム株式会社」がプロデュースする「モバイル・エナジーパック NEXUS 336」は、携帯型パソコンや携帯電話、デジカメの本体内蔵電池を補填する外部汎用バッテリーパックだ。充電済みのNEXUS 336を機種ごとに用意された専用ケーブルでモバイルPCや携帯電話、デジカメに接続することで、標準のACアダプタを接続した時と同じように、本体内蔵充電池に充電できる。もちろん、充電しながらの使用も可能だ。

 NEXUS 336は、従来からあったモバイルPC用の外付けバッテリーのような、複数のバッテリーセルを単にプラスティックケースで覆っただけ、という素っ気ない外観ではなく、ハンドルの付いたなかなかスタイリッシュなデザインで、薄型のモバイルPCなら、NEXUS 336を下敷き枕として使用することで、キーボード面に適度の傾きを確保でき、お好みの入力スタイルも調整可能だろう。約590gのバッテリーパックは、約4時間でフル充電出来、1A(アンペア)出力のモバイルPCで約180分の駆動が可能だ。

 筆者は普段、ThinkPad s30を標準バッテリーで使用しており、Wzエディターなどを使用した単なる文章入力なら、実効バッテリーライフは約4時間強だった(スペック値6時間半)。オプションで発売されている「フルデイ・バッテリー」(スペック値10時間)を代替バッテリーとして使用することで、単体で実効7時間近くの連続電池駆動が可能だ。

 これにNEXUS 336を同時に携帯することで、それぞれの駆動時間をあと、約3時間延長できる。ThinkPad s30は、携帯性と長時間の電池駆動を両立した点が最大のセールスポイントというPCなので、NEXUS 336の効果は本体内蔵バッテリーを補完する程度に留まるが、昨今のPentium III搭載モバイルPCの場合なら、本体内蔵バッテリーの2倍近い電池駆動時間を追加で得られることの意義は大きい。


NEXUS 336はモバイルPCとケータイに同時充電可能だ 東京~九州の新幹線長距離出張なんて楽勝・楽勝!

 NEXUS 336の本体には、2個の出力端子があり、「出力A」はモバイルPC用、「出力B」は携帯電話などに使用する。従来、駆動電源がACか内蔵充電池かを判断し、CPUクロック数を変更するスピードステップ・テクノロジーを採用したモバイルPCでは一部の外部バッテリーメーカーの製品でトラブルがあったが、NEXUS 336では、その辺りの問題は皆無であった。

 実際に、NEXUS 336を外部バッテリーとして使用した場合、モバイルPC本体は、接続されたNEXUS 336をAC電源であると判断、まず、NEXUS 336側から先に使用する。NEXUS 336の残容量がなくなると、一般的にACアダプタを引き抜いた状態と同様になり、自動的にモバイルPC内蔵充電池に切り替わる。そして内蔵バッテリーの全てを使い切るまでが総駆動時間となる。

 もちろん、NEXUS 336は、専用のACアダプタを使用し、モバイルPCを使用しながら、同時に携帯電話にも充電、さらにNEXUS 336そのモノにも充電が可能だ。

 パソコンメーカーの多くのエンジニアが努力を重ね、パワーマネジメントの限界を極めても、CPUクロックを大量に喰う重いアプリが登場したり、次世代の消費電力が大きい高速CPUが出荷された途端、それまでの努力の積み重ねが水の泡となってしまうのが現実なのだ。

 パワーマネジメント技術が現在のハイスピードCPUとの「追い駆けっこ」から脱却するまでは、これからもモバイルPC用の外部バッテリーの需要は根強く存在するだろう。モバイルPC、携帯電話、そして、デジタルカメラなどの、「電池がネックの持ち歩きアイテム」が増大する限り、そして、250年前のフランクリンの夢を実現するテクノロジーが現われるまで、それらをたった1つのバッテリーパックでサポートできるNEXUS 336の価値は高いだろう。

品名 発売・製造元 購入価格 購入場所
NEXUS 336 東洋システム 3万9800円(本体)
携帯電話用出力ケーブル(1480円)
ノートパソコン用出力ケーブル(980円)
デジタルカメラ用出力ケーブル(980円)
メーカー直販サイト


・ 東洋システム(NEXUS 336の直販や対応機種詳細もこちら)
  http://www.toyo-system.co.jp/


(ゼロ・ハリ)
2002/06/19 11:05

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