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無線LAN時代の強力ユーティリティ「Net Stumbler」!!
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新宿~町田のたった30分間の移動で約60ステーションを発見!
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筆者の場合、すでに自宅でもオフィスでも、そして出先でも、インターネット接続はほとんど無線LAN経由になっている。初めて自宅に無線LANを導入したのは、もう何年も昔になるが、まだ「ワイヤレスLAN PCカード」は世になく、単にイーサネットポートに接続するだけの両端の無線ハードウェアだけで20万円近くした記憶があった。
現在は、安ければ2万円前後でワイヤレスLANのスターターキットを購入できる時代になった。実際、ワイヤレスLAN内蔵のモバイルPCを電源オンの状態で街中を持ち歩くと、あちこちで電波を拾ってしまう。すでに各ワイヤレスLANメーカー発表の出荷累計数量を合計すると、日本中に少なくとも200万台以上のアンテナが存在するという。その多くはユーザーの自宅やオフィス内など、建造物の内部で使用されていると思われるが、自宅で便利なら外でも利用したくなるのは当然だ。無料・有料のホットスポットが続々出現している背景もこんなところにあるのだろう。
筆者は横浜在住で、新宿経由で帰る時には小田急の特急ロマンスカーを利用することが多く、この日も、事前にiモードで予約した特急列車に乗った。原稿を書くつもりで電源を入れたパソコンには、サイトからダウンロードしてきた「Net Stumbler」と呼ばれる「802.11bのアンテナをサーチしてログを採集するソフトウェア」をインストールしたばかりだった。これをバックグラウンドで起動したまま町田まで移動した結果、なんと町田に到着する頃には約60のアクセスポイントを自動的に発見。特急列車の中からでも、瞬間的には各々のアクセスポイントは利用可能な電波強度を示していた。
たった60個ばかりのログではあるが、これを観察してみるとなかなか面白い。たとえば、多くのワイヤレスLANの購入者は「チャンネル2」をあまり使わない傾向があること、WEPのセキュリティを実際に実施しているユーザーは全体の約20%くらいであること、ESSIDは彼女の名前らしきモノから某コンビニチェーン店の名前までさまざまであるなど、このデータからいろいろ考えることがありそうだ。開放型・プライベート型、有料・無料のホットスポット、セキュリティの高低など、いろいろなベクトルはあるが、すでに日本国内には無線LANが根付いたと考えるべきだろう。
米国と同じように、ボランティアで自分が使っていない時間帯を「ホットスポット」として一般に開放するユーザーが現れ出すと、日本のワイヤレスLAN事情も面白くなってくるだろう。そうした時代になれば、「Net Stumbler」を使って「日本全国・無線アンテナマップ」も簡単に作成できるはずだ。
品名 |
価格 |
入手場所 |
Net Stumbler |
フリーウェア |
Net Stumblerサイト |
・ Net Stumbler(フリーダウンロード)
http://www.netstumbler.com/
(ゼロ・ハリ)
2002/05/30 11:09
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