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「eyeplate」はカシオ「EXILIM」までのつなぎ製品か!?
クレジットカード6枚と同じ薄さはワイシャツのポケットにも楽勝
今まで、何度も世界最薄とか世界最小のIT製品を、CMに騙されて購入した経験があるが、そのほぼ100%の製品が持つ共通点は、バッテリーが持たないことだった。当たり前のことなのに、いまだ懲りずに同じような愚痴を過去20~30回は繰り返している気がする。富士フイルム アクシア社が米国の開発会社の製品である超薄型の低画素デジカメ「eyeplate」は発売開始してから1カ月以上経つので、すでにお持ちの方も多いだろう。
国内カメラメーカーの技術を利用すれば、これよりまだ薄い製品も十分可能だろう。しかし問題は、本体が小さくなればなるほど、容積が激減することによって影響を受けるバッテリー周りだ。「eyeplate」は、撮影画像をパソコンで保存するためのUSB転送ケーブルを利用してカメラ本体の充電も行なう。メモリ容量が少ないので頻繁にPCに接続してデータ転送を行なうことになり、結果的に充電もひんぱんに行われるという、図らずも面白い仕組みができ上がっているようだ。もっとも、「eyeplate」は、ほとんどのデジカメが装備している液晶ディスプレイを内蔵しないので、少し不便な半面、バッテリーは結構長持ちだ。
ケータイ電話に内蔵のカメラよりも低い31万画素という、今では低画素の代表のようになった画素数をギリギリ備えた「eyeplate」だが、たったクレジットカード6枚分の薄さと、ワイシャツのポケットに楽に入る軽さ35gは感激だ。内蔵8MBのフラッシュメモリにはVGA画像なら26枚(QVGA画像なら101枚)保存可能だ。パソコン接続用のケーブルは標準で付属するが、長すぎてかさ張ってしまう。重量も本体より重そうだ。これは、背面にしかUSBポートのない従来のデスクトップPCも考慮しているためと思われるが、ほんの十数cmくらいのUSBケーブルの方が筆者にはありがたかった。
実売9980円の「eyeplate」に対し、それを追いかける形になった「カシオEXILIM」は、販売予想価格は約4倍(上位機EX-M1の場合)、重量は約2.5倍、画素数4倍、電池持続時間はカタログ値でほぼ互角となっている。カタログ値では、液晶モニター内蔵の機種も液晶オフ時のスペックを表記する場合が多いが、これは理屈では正しいようだが、ユーザーサイドに立った表記とは思えない。便利な液晶があれば使用するのが普通だ。
筆者が「eyeplate」を購入したその日から、カシオのEXILIMが店頭発売される予定日までちょうど30日。「eyeplate」は1日330円のデジカメで終わるのか、それとも「毎日携帯超薄型デジカメ」の座を維持するのかは、ひとえに、カシオ EXILIMのバッテリー実力にかかっている。発売日が待ち遠しい今日この頃だ。
USBで画像転送・充電の両方ができる。個人差はあるだろうが、もっと短いケーブルが欲しい
実際の画像はこの程度だ。現代のテクノロジーでは八方美人デジカメの登場は不可能に近い。何を捨てるか、ユーザも覚悟が必要だ
品名
購入価格
発売元
eyeplate
9980円
富士フイルム アクシア
・ eyeplate製品情報(富士フイルム アクシア)
http://www.axia.co.jp/products/eyeplate/
・ eyeplateニュースリリース(富士フイルム アクシア)
http://www.axia.co.jp/news/an028.html
(ゼロ・ハリ)
2002/05/28 11:05
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ケータイWatch編集部
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