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自慢ガジェットではなく、実用性一番なら
新「Palm m130」が一番!

ツートンカラーのボディはなかなかクールで、オマケに頂いたフェイスプレートは全く出番はなし! 電子写真アルバムには向いていない
 発売日に購入したウルトラガジェット「CLIE PEG-NR70」を最近まで使っていたが、もうほとんどの知り合いに対する恒例の「自慢サイクル」は終了した。すでにツールとして確実な地位を築いているモバイルPCと異なり、その目的がよく言えば画一的になっていないPDAというものの真価が問われるのが、まさにこの時期以降なのだ。

 もちろん、パソコンも個人によってその使い方に差異はあるが、それ程大きな違いは見あたらなくなってきている。しかし、PDAはその辺りが個人の「何をやりたい!」という目的に応じて大きく振れているのが実情だ。PDAは、パソコンからケータイまでの広い空間の隙間を全て埋めたいと考えているメーカーや、その隙間のほんの一部の機能に徹しようとするメーカーが分かれていたはずだった。Palmの本来の考え方は後者であったはずだ。

 しかし、残念ながら、同じアーキテクチャに多くのメーカーが参入すると、自ずと起こる差別化路線のために、PCと同じく機能競争の世界に入り、より高機能を目指してしまうのが一般的な流れだ。また、価格的に家族会議を行なわなければ購入できないほど高額ではないので、ついつい本来の目的を真面目に考えることなく、衝動買いをしてしまうゾーンの製品でもある。

 思い起こせば、筆者がPDAで普段から頻繁に活用しているのは、「スケジュール管理」と「To Do管理」、あとはまれに利用する電卓機能くらいで、ひょっとすると次世代のケータイに飲み込まれそうな単純な「PDAレガシーアプリケーション」だけなのだ。確かに高解像度の写真画像を見ると、従来の160ドットスクエアのイメージは悲しくなることもあるが、自慢サイクルが終了した筆者には、あいにくPDAで写真を見る機会は少ない。PDAをITツールとして使用するか、ITツール+ガジェットと考えるか、ガジェットと考えるかによってその選択は変化を受けるものだ。

 もちろん、筆者はガジェットも大好きだが、結局のところ、自分が真面目に使うPDAに求めるものは、「モア・シンプルなツール」としての機能であることが明確なので、新Palm「m130」は最高に価格性能比の高い商品だ。ただ残念ながら小さなモノなら何でも玩具にしたがる日本の市場では本当に受け入れられるかどうかは怪しいところだ。m130を手に持ったときのフィット感、文字を書き始めるまでの助走距離の短さ、は、やはりバランスの取れたビジネスツールの直系なのだ。本来、ビジネスツールにはギミックやチープトリックは必要ないのである。

 久しぶりに、しばらくお付き合いできそうな、基本に忠実な硬派のPDAに出会った感じがした。今後は、PDAメーカーすべてが同じ方向を目指すのではなく、個性を生かしたモノ作りを目指すべきだろう。また筆者も含めて、ユーザー側には、自分の求めているモノが何なのかを明確にできることが必要だろう。


mシリーズの特徴の液晶カバー、少しハードなゴム製に変わり密着度も保護能力も大きく向上した。手触りもグッドだ 500番台のモデルと共通デザインのクレードル。スクエアなモデルには似合うが、まるまるとした可愛いm130には多少ミスマッチかも

品名 購入価格 購入場所
Palm m130 2万9800円 秋葉原 イケショップ


・ Palm m130製品情報(パーム コンピューティング)
  http://www.palm-japan.com/catalog/m130/
・ イケショップ オンライン
  http://www.ikeshop.co.jp/


(ゼロ・ハリ)
2002/05/22 11:13

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