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キーボード付き新型CLIE「SONY PEG-NR70」
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開いた状態。通常はこの状態で使用することになるだろう。なかなか快適に入力ができる。また、折りたたみ式であるがゆえに、携帯時の液晶保護もさほど神経質になる必要がないのもメリットのひとつだ
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3月23日のことであった。その日は、車のキーを悪戯されて壊されてしまった修理のため、梅田の近所のディーラーに来ていた。作業時間は2時間はかかってしまうと言うことだったので暇つぶしにヨドバシカメラに入ったのであった。
実はこの日は新型CLIEが既に発売されており、ヨドバシカメラでは展示品を3台も置いていたためじっくりと見ることができるという状態であった。
購入する予定は全然なかったのであったが、さわっているうちに、キーボードが想像していたよりも入力しやすいことに気付き、しばし店頭で悩むこととなった。「Pocket PCよりも大きなサイズのPalmを購入する価値はあるのだろうか?」「でも、ポケットキーボードを取り付けたjornada 568と比較すれば似たようなサイズだなぁ」「デザインはなかなかスタイリッシュだな、ただし非常にひらべったい感じだな」「T-400を16MB化しようと思っていたけど、代替えのマシンがないので躊躇していたよな」など色々と自問した結果、購入することにしてしまった。
折りたたみ型のPalmデバイスということで、非常に大きな話題となっていたこのマシンであるが、実際使ってみると使い勝手はなかなか良い。キーの配列がこのサイズにしては素直なので、両手で抱えてという親指タイプが非常にやりやすい。また、電車の中など揺れる環境では手書き入力がしにくいのだが、キーボードがあるために、こういった悪条件下においても簡単に入力ができる。
机の上に置いたときの入力は、キーの反応速度(戻りが若干遅い)の問題もあってかあまり快適ではないが、Palmデバイスでも本体のみで入力をしやすいようにしたということで非常に評価できるのではないかと思う。
動作速度については、66MHzと言う高速のプロセッサーを採用しているのだが、液晶が320×480ドットとPDAとしては高解像度であることや、ソフトウェアGraffitiの影響もあってか、さほど高速には感じなかった。ただし、新機能を搭載しているにも関わらず、従来モデル(PEG-T600Cなど)と同じくらいのレスポンスを維持しているのは評価して良いのではないかと思う。
ちなみに、せっかくの高解像度の液晶であるが、それを活かすソフトウェアがまだ非常に少なく、現時点では問題であると思う。しかし、ハイレゾのPalm機が登場した時もハイレゾ対応のソフトが少なかったが、現状では多くなってきていることを考えると、これはじきに解決する問題だろう。
対応ソフトウェアの充実など、周辺環境も含めたトータルでの完成度はまだ低いマシンではあるが、従来のPalmになかったデザインや入力の快適さは魅力的だ。
折りたたみ型のデザインが気に入った人や、PDAで文章入力やメール作成をひんぱんに行なうので快適な入力環境が欲しい人などにはお勧めできるマシンである。
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従来のPalmのようなポジションで使用することも可能。ただし、ハードウェアキーが使用できないので、使い勝手は悪い
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品名 |
購入価格 |
購入場所 |
CLIE PEG-NR70 |
4万9800円 |
ヨドバシカメラ梅田店 |
・ CLIE PEG-NR70/70Vのニュースリリース(ソニー)
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200203/02-0311B/
・ SonyStyle内PDA Style
http://www.jp.sonystyle.com/peg/index.html
(彩音五郎)
2002/03/28 11:13
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