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国内電話機メーカーが切り捨てた「エレガント」って!?
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感度の良いスピーカーとマイク、片手で超押しやすいプッシュボタンが特長
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昨今のパソコンや家電などの国内製品を眺めていると、そこに何かが足りない感覚がしてならない。確かに価格性能比は著しく向上し、昔と比較すれば、はるかに丈夫になり、サポートもあの程度の値段にしては上等だ。ケータイの普及で自宅の電話機が影響を受けたと言っても、まだまだ数千万台の市場が存在している。国内電話機メーカーの製品志向を見ていると、超低価格コードレスや多機能留守電、Lモード対応ネット電話、ファックス機能付きコードレス電話、などが実際の売れ筋だと読み取れる。
現在、筆者の周囲でもまだごく普通の電話機を使っているケースが多いが、これらのユーザーは全て、IT志向のハイテク電話機への買い替えを望んでいるのだろうか? 筆者としては、その答えはノーであって欲しい。秋葉原の電気街を歩いても、ちょっと前まではごく普通の俗にいう「宅内電話機」が見つかった。なかには海外のアニメでお馴染みのガーフィールドの電話だったり、スターウオーズのダースベーダーだったりと少し羽目を外したデザインながら、れっきとした電話機を販売しているお店は少なからずあった。
多機能な電話機ではなく、極めてシンプルなモノを望むなら、もはや国産の電話機をあきらめて海外製の電話機を探すしか手段はなさそうな状況だ。ひとたび目を海外に向けると、米国でも韓国でも、そこには独自のデザイン、リーズナブルな価格で多くの商品を提供している電話機製造会社がある。どうも日本では、全てがある単一の方向へ流れる傾向が強いようだ。
デンマークの誇る「バング・アンド・オルフセン社」の「BeoCom1401」は、こういう現状に満足出来ない貴方に、センスの良さと国産電話機並みの価格性能比を提供してくれる。標準では、壁面取り付けのハンガーボックス仕様だが、オプションでテーブル上に据え付けできる、安定感のある「テーブルスタンド」が別売されている。筆者は同時にスタンドも購入し、パソコンルームの机上で利用している。BeoCom1401の優れているところは、明らかにデザインコンシャスでありながら、機能性がまったく犠牲になっていない点である。筆者はBeoCom1401ほど片手で使いやすいシェイプをしたプッシュホンを今まで見たことがない。
またBeoCom1401のもう1つの大きな特徴として挙げられるのが、マイクとスピーカーの品質だ。オーディオメーカーが本業のバング・アンド・オルフセン製だから当然と言えば当然かもしれないが、ケータイ電話の品質の悪い音声を聞き慣れた耳には、目が覚めるような高品質の肉声は新鮮を通り越して、気味悪いくらいに聞こえてしまう。一時的な流行を追うことも、製品を低コストで作り上げることも重要なことだが、電話機が絶頂期だった頃の本来のクオリティを忘れる事なくチャレンジすることも重要なことなのである。
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本体だけなら壁掛け電話として使う
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オプションのテーブルスタンドでさらに決まるデザイン
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品名 |
購入価格 |
購入場所 |
BeoCom1401 テーブルスタンド |
8500円 3500円 |
ヤマギワリビナ |
(ゼロ・ハリ)
2002/02/18 11:15
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