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BOSE WaveRadio/CDはお金持ちのデスクトップ・オーディオか!?
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CDとラジオの操作ボタンが混在するが、余分なモノをマスクするオーバーレイが付いている
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米国でBOSEのアウトレットショップに行くたびに、毎回見て、毎回パスしてきたモノに米国BOSE社製の「WaveRadio/CD」がある。海外のアウトレットで買っても、時には450ドル近辺の時もある。ドル換算125円で州税を考えると、アッという間に6万円以上になってしまい、国内の正規販売店で購入するのと余り差のない価格だ。おまけに完全な梱包だと機内持ち込みで結構かさばるに決まっているし、保証もない。
昔、オーディオにハマッていた頃には「スピーカーは大きくなければいけない!」と勝手に決め込んでおり、片方で70~80キロもするJBLのスタジオモニターを4年のローンで購入した。今やそのスピーカーは大音量の時にはコーンエッジがボロボロ、修復には左右両方で20~30万円の出費を覚悟しなければならないお荷物状態だ。BOSE社のWaveRadio/CDは、小さな2個のスピーカーで全重量がたったの3.4kg、たったそれだけで小音量時にも極めて心地の良い音を出すらしい。そんな噂話を聞いている内に、遂に我慢できなくなってBOSEジャパンにインターネット経由で注文をしてしまった。
筆者は、この新しいオーディオ装置をCDもMDもFMも何もかも搭載した国産のS社の1年モノのステレオラジカセから置き換えた。価格は3倍になった、しかしスペースは半分近くになり、インテリアの雰囲気は5倍にアップ、音に関しては個人差があるので何とも言えないが、小音量時の音像の鮮明な輪郭と奥行感、低音のソリッド感は信じられないくらい向上した。騙されたと思って同時に専用の人造大理石台座も購入したが、聴く音楽によっては各楽器の分離感やソリッド感は明確になる感じだ。まあ、そんなことよりセンターにBOSEと書かれた重い石の塊は、それだけで有り難い感じがするから不思議だ。
日本のコンパクトオーディオ装置は稼働するほとんどのパーツを自動にする傾向があるが、WaveRadio/CDはCDの蓋の開け閉めもマニュアル操作なのだ。おまけに国産の多くのコンパクトオーディオ装置には必須の高音・低音のコントロール装置すらない。自分好みの音を作ることができず、押しつけがましい感じがしないでもないが、半面、現代の日本のオーディオメーカーには独断で「ここまでヤル」気迫のあるメーカーのないことに一抹の寂しさを感じてしまう。
国内販売価格は全くの値引きなしで6万9800円だ。もし4万9800円なら全員に薦めたい。6万9800円なら、音にこだわりがあるだけではなく、こういうメーカーの姿勢に一票入れる意味で、太っ腹なオーディオファンなら買いだ! 2週間のクーリングオフ期間があるので、どうしても気に入らなければ送料だけを負担して返品が可能だ。しかし、筆者は商品が届いた日の夜には外箱をゴミとして出してしまった。
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人造大理石専用台座に鎮座したWaveRadio/CD。懐かしさの残る雰囲気だが、飽きのこないクールなデザインだ!
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意外とコンパクトなサイズ。手前にあるThinkPad s30と大きさを比較するとそのサイズはおおよそ理解できるだろう
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品名 |
購入価格 |
購入場所 |
BOSE社 WaveRadio/CD 人造大理石専用台座 |
6万9800円 6980円 |
BOSEジャパン |
・ WaveRadio/CD製品情報
http://www.boseexp.com/wrcd/introduction.html
(ゼロ・ハリ)
2002/01/28 11:08
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