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痒いところに手が届くデジタル・オーディオ・プレーヤー 「SSP-PD10」
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筆者は標準添付品ではなく自前のB&Oのヘッドホンを使っている
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今やオーディオメーカーはもとより、米アップルも真面目にデジタル・オーディオに取り組む時代だ。もはやビジネスパソコン専業メーカーを除いて、オーディオとパソコンの関わりは重要な哲学になりつつある。オーディオ・ビジュアルに関わりを持ち、定期的に新製品をユーザーに問うことの出来ないPCメーカーは個人パソコン市場からは撤退するしかないのだろうか?
三洋電機は昔、IBM PC互換機では結構メジャーな存在だった。俗に言うDOS/Vパソコンが世の中で幅を利かせるまでは、IBM PCを拡張した独自の日本語規格ではあったが「AXパソコン」を世に出し、その後も他のコンピュータメーカーにモバイルPCをOEM提供するなど、IT分野に置いても常に積極的な展開を図ってきた優秀なメーカーだ。
そんな三洋電機の商品で筆者が一目で気に入り、その後何度も買い換えを行なっているモノに同社の動画デジカメがある。それほど高画素追求型ではないが、ツボを押さえた造りとマニアにも満足の行く斬新なアイデアが光る優れモノだ。
そんな三洋電機が久しぶりに発売したデジタル・オーディオ・プレーヤー「SSP-PD10」がこれまたなかなかの優れモノなのだ。超軽量で、専用のUSBケーブルでPCと接続するだけで、音楽データの転送処理はもちろん、同じケーブルで同時に充電までできてしまう。音楽データフォーマットはAAC、WMA、MP3の3種類に対応している。同梱される専用ドライバソフトを導入することで、デジタル・オーディオ・プレーヤー自身がパソコン側から見ると64MBのリムーバブル・ディスクに見えるのだ。そのため、MP3フォーマットの音楽データは、PC本体の内蔵ハードディスクから外部ディスクドライブに見えているSSP-PD10(64MB)にドラッグ・アンド・ドロップするだけ。特別なソフトなしにファイルの処理だけで終了してしまう便利さだ。
最近は、デザイン的には喉から手が出るほど欲しい超々コンパクトなデジタル・オーディオ・プレーヤーが某大手の電機メーカーからも発売されているが、著作権管理のソフトがすべてを管理し、たとえ自分が購入した音楽CDでもあまり明確な根拠のないコピー回数制限を受けたりすることが多く、ユーザーとしては納得できない面もある。著作権を守ることはとても重要なことだが、ユーザーの使い勝手もそれと同じく重要なことだろう。多くのユーザーに製品が普及しなければ、後に著作権だけが残ってもお金を取る相手すら存在しないことになってしまう。もちろん著作権を払うことに異論はないが、使い勝手を損なわないことも考えて欲しいところだ。
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駆動は同梱の充電池でもアルカリ単4電池でも可能。充電はUSBケーブルでできる
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品名 |
購入価格 |
デジタル・オーディオ・プレーヤー 「SSP-PD10」 |
秋葉原で1万9800円 |
・ 「SSP-PD10」ニュースリリース(三洋電機)
http://www.sanyo.co.jp/koho/hypertext4/0109news-j/0913-1.html
(ゼロ・ハリ)
2001/12/14 11:07
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