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備えあれば憂いなし 「ケータイ充電器 ヘラクレス」

 その昔、筆者が始めてケータイを手にしたときは、電池の持ちは連続待受24時間ていどが一般的。毎晩欠かさずの充電が日課であった。それから時は経ち、今や待受だけなら400時間以上も普通となった。ところが筆者の場合、そうなると逆に、「出先での電池切れ」が頻発する。「たぶん、今日も大丈夫」の気持ちからこまめな充電をしなくなったことによるもののようだ。聞いてみると、筆者だけではなく友人たちも同様の意見だった。そんなわけで、外出先で「使い捨てケータイ用電池」を購入することも珍しくない。

 コンビニでよく見る使い捨てケータイ電池は、9Vの箱型乾電池内蔵でパッケージは開封できなくなっている。電池容量としても決して大きくないから本当に一時しのぎの使い捨てとなり、ちょっともったいないと常々思っていた。そんな時、見かけたのがこの「ヘラクレス」だ。

 「ヘラクレス」は、まず名前からしてどうしようもなく“強そう”である。しかも、パッケージにはアルカリ単3電池が4本同梱されている。ふむふむ、電池を入れ替えて使えるタイプのピンチヒッター充電器らしい。この商品を見かけたときには特に電池切れに困っていたわけではなかったものの、当然のように即、購入。「来るべき日」のためにいつもカバンに忍ばせている。単3乾電池4本という大きなものを中に抱く構造であるにもかかわらず、本体デザインも絞るところは絞られており秀逸。

 しかし、当然ながらやがて気づくのである。そんな電池式充電器をカバンに忍ばせておくくらいなら、もともと十分にケータイを充電しておけばいいのだ。一回フルに充電すれば、使い方にもよるが1~2週間は持つ。「結局ほしかっただけじゃん?」という質問にクリアに答えられなくなる状況ではあるが、いやいや、そうではない。いつも持ち歩くカバンに入れておいたまま、「入れておいたのを忘れておく」ということこそ肝要。そうすれば、急な電池切れにも「おぉ! なんておれは偉いんだ!」との感動とともに充電を開始できる。充電も、前もっての準備も、もともと人間は(少なくとも筆者は)忘れる生き物であるということを重要視しつつその日に備えてゆきたい。しかも、それが「ヘラクレス」であるならなおさら活躍の日が楽しみである。


品名 購入価格 購入場所
ヘラクレス 1480円 新宿PowerLab


・ 新宿PowerLab
  http://www.powerlab.co.jp/


(奥島 大)
2001/12/04 11:08

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