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チェキ!旋風再び。「インスタントカメラ チェキ」
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世はデジカメ全盛である。なんとインスタントカメラの代名詞であったポラロイド社が倒産した理由の1つが、インスタントカメラの市場をデジタルカメラに奪われてしまったから、という説もあるほどだ。しかし、撮影してすぐに見られて、というところまではデジカメでもできるが、プリントしてすぐに渡せる、しかもカメラ1台で可能、という手軽さでインスタントカメラはまだまだ筆者の中では現役だ。
取材での使用もあり、長らくポラロイドのインスタントカメラを使用してきた筆者だが、今後のフィルム供給に少し不安も出てきたことから、最近カメラ自体も買い換えた。前々から興味はあったものの、なんとなく手が出ずにいた、富士フイルム「チェキ」の2代目モデルである。
「チェキ」はちょうど3年前、1998年11月10日に発売され、なんと年を越えて1999年の正月にも予約して数週間待ちでないと手に入らないほど話題になったインスタントカメラだ。発売日からスタートしたテレビCMも、店頭在庫がすぐになくなり、買いたくても買えない状態になったため、数日で放映中止になったと聞いている。
チェキと合わせて新開発された、名刺サイズのインスタックス ミニフィルムは当時のプリクラ人気ともあいまって、若い女性の間で「手軽に撮って楽しむ」という用途を広げ、それまで業務用として主に使われていたインスタントカメラの市場を広げた。もっとも、発売当初「女子高生がターゲット」と言われたものの、実際は1パック10枚で700円、というフィルム代が高校生が日常使い続けるには少々高価すぎたようだが。
おそらく、読者諸氏の中には「なぜ、いまどき紙に印刷するのか?」と疑問を持たれる向きも多いであろう。だが、実際に使ってみればわかる。たとえばパーティ会場などで、撮って、その場で写真となって印画紙が出てくるということのインパクトは「データ」としてしか存在しないデジカメとは一味もふた味も違う。デジカメの小さな液晶ではみんなで楽しむことはできないし、プリントしたり大きな液晶で見るには荷物が多くなって、料理の皿を片手に持ちながらスマートに楽しむというわけにはいかない。
ボディデザインは、2代目になってトランスルーセントを取り入れ、より丸みを強調したデザインになった。展示会に、仕事の資料作りに便利でおしゃれな一品である。
品名 |
購入価格 |
購入場所 |
チェキ instax mini20 |
6800円 |
秋葉原オノデン |
・ チェキ「instax mini20」製品情報(富士フイルム)
http://www.fujifilm.co.jp/instant/products/products_m01a.html
(奥島 大)
2001/11/21 11:05
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