|
|
 |
「WingJack」を採用したUSB-Key LANアダプタ
|
 |
 |

|
WingJackを採用した超小型のUSB-Key LANアダプタ
|
昨今のモバイルPCでは、100BASE-TX規格のRJ-45ポートを標準搭載したモデルも多い。しかし、ほんの少し前のウルトラポータブル系のモバイルPCでは、本体をできる限り薄く軽量にするためと、製造コストを下げるために、イーサネットポートを省略したモデルが多かった。筆者が少し前まで使用していたThinkPad 240などもそれらの代表機種だ。
メルコの「USB-Key LANアダプタ」が採用した、折り畳み式のRJ-45ポートは、ザウルスやVAIOノートをはじめ、多くの軽薄短小パソコンに採用されている、折りたたみ式電話ケーブルコネクター、通称「WingJack」と設計思想は同じだ。実は、この特殊な形状のジャックは筆者の友人がその機能を発案し特許を持っている。昔、米メガヘルツ社の飛び出すコネクタ、「X-JACK」を装備したPCカードモデムが一世を風靡したものだが、それに十分対抗可能で、より確実で将来の拡張性のあるモノを目指して開発したものだという。
「X-Jack」が「グラマン」戦闘機なら、「WindJack」はそれを迎え撃つエース「零戦」なのだ。その語源がX-Wingであることは容易に想像がつくだろう。スマートな外観と極めて便利なソリューションを提供してくれる「USB-Key LANアダプタ」だが、ほとんどのネットワーク環境を装備した最新モバイルPCへの貢献はあまり期待できない。また逆に、オールディーズ過ぎるモバイルPCなら、イーサネットポートは装備されていないが、同時にUSBポートもないモノが多いので、これらの機種に関しても打つ手はない。
意外と便利なのは、標準でワイヤレスLAN機能はサポートされているが、有線LAN機能のサポートがないThinkPad S30のような機種の場合だ。これらの機種をごく普通のイーサネット環境に接続するには、PCカードタイプのイーサネットカードか、「USB-Key LANアダプタ」か、2通りの方法が考えられる。また標準でイーサネット環境の搭載されたモバイルPCではあるが、出先でUSBポートのあるデスクトップPCやモバイルPCとの間でデータ交換したい時なども役に立つだろう。
最近のデスクトップPCの多くはフロントパネルにもUSBポートを備えているので、「USB-Key LANアダプタ」を持っていれば、その場で簡単にイーサネットケーブルを介してピアツーピア接続を実現できる。データ交換したい相手がフロッピードライブを装備していないモバイルPCの場合もありそうなので、できれば「USB-Key LANアダプタ」のドライバディスクはフロッピーディスクではなく、Windows Me/2000では装着するだけでPCから自動認識される「IBM USBメモリーキー」のような新しいメディアに入れて一緒に持ち歩けば完璧装備だろう。
USBポートに接続できるイーサネットアダプターはすでに多くの周辺機器会社からも提供されているが、RJ-45タイプの新「WingJack」を採用し、本体サイズをここまでコンパクトにしたアイデアは素晴らしい。筆者の常時持ち歩きツールがまたひとつ増えてしまったようだ。
|
|
USBポートはあるがイーサネットポートのないThinkPad 240のような機種に便利
|
必要なドライバをUSBメモリーキーなどに入れて一緒に持ち歩くと、出先でプラスαの恩恵が
|
品名 |
標準価格 |
発売元 |
10/100M USB-Key LANアダプタ |
4800円 |
メルコ |
・ メルコ
http://www.melcoinc.co.jp/
・ 10/100M USB-Key LANアダプタ
http://buffalo.melcoinc.co.jp/products/catalog/item/l/lua-ktx/index.html
(ゼロ・ハリ)
2001/09/27 00:27
|
|
|
|
|